Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

最後に当たった速攻狙い(10/10鳥栖対浦和)

2020-10-11 20:48:16 | 浦和レッズ
昨日の浦和レッズの試合のレポートです。柏木をボランチで起用してきた浦和の狙いは、彼を起点にした縦へのパスでした。特に興梠あたりは柏木のパスのリズムに慣れており、長い距離のボールでも当てるところまでは行けました。それでも、4-4-2でミラーゲームとなる鳥栖も、ボランチの梁勇基のところでさばく狙いは浦和と同じでした。

鳥栖は長身FWレンゾ・ロペスをスタメンで起用してきました。サイドまでは回せていた鳥栖の攻めで、レンゾ・ロペスの頭に合わせるのが狙いだったと思われます。しかし、浦和のCBの槙野と岩波がレンゾ・ロペスに正確に対応し、鳥栖の攻めはつながりませんでした。これを見た金明輝監督はレンゾ・ロペスを林との交代で前半でベンチに下げる判断をしています。

これに対し、浦和はサイドのMFのマルティノスと関根で仕掛けさせたい様子でした。関根はドリブルで切れ込んでクロスバーに当たるシュートも放っていますが、前半に1枚イエローカードを受けており後半頭で杉本健勇と交代します。両チームともに、前半は0-0であるものの、狙いがうまく行かずに「仕切り直し」の後半戦になりました。

先に、その仕切り直しが上手くいったのは鳥栖でした。途中出場の林が持ち前の運動量でうまくボールを引き出しており、ペナルティエリアの中でのドリブルを岩波がファウルしたとの判定でPKになります。林は自らキッカーを志願しますが、このPKは西川が指先でかすかに触ってコースを変え、ポスト直撃となってノーゴールに終わります。

このPKの間に、浦和も仕切り直しをしています。ボランチに「(長澤)和輝のパワーが必要だった」とボランチに長澤を入れ、柏木を一列上げて4-2-3-1のトップ下に置きました。柏木に攻撃面で自由度が出たことで得意のパスも冴えますが、最後のシュートが枠に飛ばず、引き分けが濃厚になったロスタイムにドラマが起きます。

杉本健勇のキープから、追い越していったマルティノスのグラウンダーのクロスに、後ろから走り込んできた汰木が体ごとゴールに押し込む執念のプレーが出て、浦和は1-0でこの試合をものにしました。マルティノスの好調さはこの試合では生きた印象ですが、相手の鳥栖のCB2枚が急造だったところを狙い切れなかった課題はあります。まだ、ロースコアの試合を拾いながら戦う、いつもの浦和から劇的に変わった印象はないです。
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身体能力との戦い(10/9日本対カメルーン)

2020-10-11 19:34:22 | ワールドサッカー
金曜日の日本代表対カメルーン戦のレポートです。今回は海外組だけで編成する、異例のチームだった日本代表ですが、それでもある程度のメンバーが揃うまでになりました。今や、日本人の海外進出は相当で、移籍の低年齢化もあって有望株が海外でプレーすることの意義は大きいでしょう。もっとも、代表チームの強さということになると、チームの組織という別の要素もあります。

日本は、いつもの4-2-3-1で来ました。日本の強みはこれまでのチームと同様に、2ボランチに守備のタスクを任せて、3シャドーが思い切って相手DFに仕掛けるものです。しかし、この日は相手がアフリカのカメルーンということで、相手の身体能力との戦いという要素もありました。日本が展開を狙った、ロングボールを何度も相手のMFにカットされる、苦しい展開です。

また、4-3-3と思われたカメルーンの出方も苦戦の理由でした。フランスリーグのリヨンでプレーする、今回のチームでは最大のタレントのFWトコエカンビはあまり目立っていませんでしたが、右FWの21番が少し引き気味の位置を取って、日本の左サイドに対して3人を集めて数的優位を作って、そこからの展開で右サイドにフリーの選手を作る攻めに苦戦を強いられました。

この攻めに対して、森保監督が打った手は、左SBの安西を下げてMFの伊東純也を入れて、3-6-1に布陣を変更するものでした。左サイドの守備は左アウトサイドに回った原口と、左ストッパーの冨安で二人を割いて、カメルーンがあまり使っていない右サイドを伊東純也にえぐらせるという手でした。これは当たりました。伊東純也の身体能力が相手左サイドに対して優位を保ち、スピードでちぎる場面も見られました。

それでも、守備は整備した森保監督も、カメルーンの守備の組織を崩すところまでは詰め切れなかった印象です。有効だったのはセットプレーで、CKの流れから放った吉田麻也のヘディングシュートと、終了間際の久保建英のFKが最も有望な場面でした。どうしても、代表チームは急造組織で、しかもサッカー協会の財政的な理由から事前準備に時間を掛けられないアフリカのチーム相手には、セットプレーは有望でしょう。

結局この試合は0-0の引き分けに終わりました。攻撃では結果を出せなかったこの日の日本代表ですが、欧州でプレーする選手がアフリカの身体能力を相手にしてもある程度戦える能力を持っていたことが収穫でした。よく「想像していないところから足が出てくる」のがアフリカの強みと言われますが、普段対戦している彼らにとっては日常の試合と同じ感覚でできたのでしょう。
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