浦和MFエベルトン退団

今日、浦和のオフィシャルHPで、MFエベルトン選手の契約満了による退団が発表されていました。エベルトンは昨年、ポルトガルの名門FCポルトからレンタル移籍で加入しました。レンタル期限切れかどうかは情報がありませんが、浦和が契約を更新しないことは事実です。彼の思い出をまとめてみます。

エベルトンはブラジル人で、蹴り方が日本人のMFと微妙に違うのでボールを取りにくいという特徴がありました。少し余り気味の位置を取って、さばくタイプのボランチですが、瞬間的なスピードには若干難がありました。それでも、時折カウンターで上がって行くと点に絡むこともあり、前目でテクニックを見せてくれたこともあります。

エベルトンのキャリアは、ポルトガルに渡る前はブラジルの無名クラブを渡り歩いていました。元浦和MFポンテ氏が副会長を務めるポルトガルのポルティモネンセからオファーを受けて、一時名門のFCポルトでもプレーしますが、レンタルで再度ポルティモネンセに戻っていたときに浦和からオファーを受けました。Jリーグのことはポンテ氏から聞いて知っていると入団会見で話していました。

J1リーグでの得点は昨年2点、今年2点の計4点です。強烈なシュートを叩き込むよりはカウンターで詰めていて合わせてのゴールという印象が強いです。それでも、ボランチ故にそれほどの得点は望めないので、そこから点に絡めたのは彼の攻撃センスでしょう。前目のポジションで起用しても面白そうでしたが、歴代監督は彼をボランチから動かしませんでした。

今季も26試合出場と戦力にはなっていますが、スピードがないので彼のところを狙う相手の攻撃の餌食になることもありました。28歳とまだやれる年齢なので、ポルトガルに戻る可能性もあります。浦和在籍の2年間では、ある程度戦力になってくれましたが、外国人選手を入れ替えて戦う方針なのでしょう。残念な別れですが、ポルトガル語の通じる環境の方が、彼に合っているかもしれません。