勝てる試合だった(7/6浦和対京都)

今日の浦和のホーム京都戦は、2-2の引き分けに終わりました。負け試合を引き分けに持ち込んだ、前節のG大阪戦とは違って、この引き分けは勝てる試合を落とした痛恨の結果です。そう感じた理由として、前半にPKで先制していた浦和が、モーベルグが蹴った2本目のPKを失敗していたという逸機があります。これを決めて2-0にしておけば、後半は安全運転に徹して逃げ切ることも可能だったでしょう。

また、2失点の内容も悪かったです。最初の失点はCKで、ニアサイドで酒井宏樹のマークを外していた武富孝介のヘディングシュートでした。これだけなら、落ち着いて同点の時間を長くしておけば良かったでしょう。内容が悪いと感じるのは、その直後の2点目です。岩尾が相手にプレスがかかっていたGK西川にバックパスを出したミスがきっかけでした。西川は岩尾に返そうとしますが、このキックを岩尾はトラップできずに相手ボールとなっての失点でした。

もったいないという言葉しか出てきません。浦和としては、前半はある程度京都に持たれてもいいから、縦パスからのカウンターで対抗して逆に決定機を作っていました。ボール支配率では京都が上でも、浦和の方がチャンスを作っていた内容でした。暑さの中の連戦ということもあって、そういう戦い方も時としてはありでしょう。

そんなゲームプランが崩れてしまったミスでしたが、それでもチャンスを作れていた浦和は、FKを早くリスタートした岩尾のロングフィードをモーベルグが合わせて、同点ゴールを得ておくことができました。そこからは、必死で点を取りに行く浦和と、守りながらカウンターでゴールを脅かす京都という図式でゲームは進みます。

結果的に、引き分けの原因になったのは、やはり浦和はウイングの選手が1トップに入っていたデメリットが出てしまいました。1トップの松尾はボールを引き出すことはできていましたが、この日は再三のチャンスを決めることができませんでした。最後にはクロスバーに当たるシュートで、ちょっとしたところが味方してくれませんでした。

また、ロドリゲス監督が後半、なかなか選手交代に動かなかったことも指摘します。最後は両チームともに足が止まり、カウンターの打ち合いになったので、一人でも元気な選手を入れてロングカウンターで走らせていればという悔いも残る引き分けです。前節の引き分けは「良い」引き分けですが、今回の引き分けは「悪い」引き分けと感じざるを得ません。