Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

下克上(11/23千葉対大分)

2012-11-23 19:57:44 | 他チーム
今年初めて導入されたJ1昇格プレーオフは3位から6位までのトーナメント戦でした。順位で有利不利が出るように、3位と4位は初戦をホームで戦え、引き分けに終わったときは順位の上のチームの勝利というルールでした。このルールなら3位京都は2引き分けでも昇格できますが、6位大分はなにがなんでも2勝しないと上がれません。

このルールなら順当に京都が勝つと予想していましたが、意外にも決勝戦のカードは5位千葉対大分になりました。引き分けでも昇格できる千葉が、同点で終盤に来たらどう戦うかは見所でした。

試合は千葉が押しぎみに進めました。3バックの大分が千葉の左サイドにスペースを与えるので、千葉は左SBの渡辺と左MFの谷沢をうまく使ってクロスを狙いました。ターゲットが藤田一枚しかないので、なかなか合いませんでしたが、ボール支配率なら圧倒していました。

苦しい展開だった大分は、左アウトサイドのチェ・ジョンファンのクロスが頼みの綱でした。京都戦で4得点の森島が高さで競り勝つ場面もありましたが、決まりそうな場面はあまり見られませんでした。それでも大分は回数こそあまり多くないものの、カウンターでチャンスを作り、チームとしては意図通りに戦っているというのは伝わってきました。

前半は0-0で折り返しました。優位だった千葉は前半の戦い方を守りながら、あまり使えなかった右MFの米倉のスピードを生かしたいと思っていました。逆に大分は同点の展開が続けば、引き分けでは昇格できない以上、早めに勝負してくることが考えられました。

千葉は少しずつFW藤田に縦パスが入り始め、大分としては苦しい展開でしたが、大分はベンチに元千葉のFW林、ベテランFW高松を置いており、彼らの使い方が勝負のポイントでした。このままスコアレスドローが濃厚になった後半41分、森島のパスで抜け出した林のゴールで不利だった大分が勝ち越します。

この後が昇格プレーオフらしい展開で、千葉は最後の交代枠で長身FWオーロイを入れてパワープレーを挑んできました。前に蹴る千葉とひたすらクリアの大分の戦いは、お互い昇格を賭けた一戦だけに激しい展開でした。

結果は1-0で大分の勝利に終わり、6位からの昇格は見事な下克上です。チーム消滅の危機を寄付金で乗り切ったチームだけに、J1でもその気持ちを見せてくれることを期待しています。
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鳥栖戦プレビュー

2012-11-22 19:08:42 | 浦和レッズ
今週末、浦和はアウェイのベストアメニティスタジアムでサガン鳥栖と対戦します。鳥栖はホームで強いチームで、浦和もナビスコ杯予選リーグの鳥栖のアウェイ戦は手痛い黒星を喫しています。

鳥栖の選手で全国的に有名なのは北京五輪代表FWの豊田くらいですが、今年のJリーグの流行りのコンパクトなサッカーが機能して現在5位と好調です。J1残留は早い時期に決めた鳥栖はあとわずかでACL圏内に届くため、この試合には燃えているでしょう。

鳥栖の武器にはボランチ藤田のロングスローがあります。うまく行けばスローインから直接豊田の頭に合わせて1点取ることもあります。浦和もナビスコ杯予選リーグでこの手で失点しているので、たとえスローインでも相手のマークを放さない強さが要求されます。

また、鳥栖といえばメンタルの強さも売り物です。埼玉スタジアムでの浦和戦では結果こそ敗れましたが、0-4から3点を返す粘りを見せています。ロスタイムで勝ち点3を奪った試合もあり、最後まで気を緩められない相手です。

浦和は槙野が累積警告で出場停止です。代役は濱田になりそうですが、槙野がやっているオーバーラップを期待するのは酷です。ただ、濱田には槙野よりセットプレーに強いという武器があります。ロンドン五輪予選ではヘディングで重要なゴールも決めているので、CKは期待したいです。

また、前節の広島戦を欠場した柏木の出場はまだ情報がありません。ミシャ監督は比較的正直な監督なので欠場するときは大抵話します。もし欠場なら梅崎がトップ下に回り、空いた左アウトサイドには宇賀神が入ります。

鳥栖はナビスコ杯予選のときは左アウトサイドの梅崎を消すことに心血を注いでいましたが、逆サイドの平川はほぼノーケアでした。4バックの鳥栖が浦和の両アウトサイドを同時に見るのは難しく、どちらかは空くのは間違いありません。

浦和は早めに両アウトサイドに散らしてどちらのサイドが使えるか様子を見たいところです。ナビスコ杯予選では平川を使うことに気づいたのは前半終了間際でした。ベンチの指示を待たず選手自身が気づくことが必要です。
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思い出の中継ぎ投手(鹿取義隆)

2012-11-21 20:11:50 | 他スポーツ
先日発表されたパリーグの新人王は中継ぎ投手の益田(ロッテ)でした。昨年のセリーグのMVPが中継ぎの浅尾(中日)だったように、最近は中継ぎ投手も結果を出せば評価してもらえるようになりました。ホールドポイントという数字に残る結果が出るようになったり、今の中継ぎ投手は1イニングしか投げない代わりに70試合近く投げてもらうという起用法が定着したのも中継ぎ投手にとっては吉報でしょう。

私の思い出に一番残っている中継ぎ投手は、こういう制度ができる前の巨人の中継ぎ、鹿取義隆元選手です。当時、ゴールデンタイムのスポーツ中継といえば巨人戦だった時代で、当時のスポーツ漫画にも王監督が連日緊急ミーティングをしたという事実がよくネタになっていました。

鹿取もそんなスポーツ漫画の格好のネタでした。理由は王監督に連日のように使われていたことです。当時の巨人のエース江川は100球前後で降板することが多く、その後で登板するのは大抵鹿取でした。鹿取イコール使い過ぎがスポーツ漫画を賑わせていました。

当時懸命に働くことを「かとりる」という言葉が流行ったほどで、勝ち星もセーブもつかないマウンドに上がっていた鹿取はサラリーマンの世界からも鑑と言われていました。

鹿取は江川事件のあった1979年に明治大学からドラフト外で巨人に入団しています。この年は巨人がドラフトをボイコットしたので、巨人は残っていた選手しか獲得できませんでした。鹿取もプロでは通用しないだろうと他球団が動かなかった選手でした。

そんな鹿取は、監督が使いたくなる特徴を持った選手でした。理由はサイドハンドからのシンカーが武器という変則投手だったことと、ブルペンで15球投げれば肩はできると本人が豪語していた仕上がりの早さでした。そのため、いつ先発投手が降板しても鹿取の準備はできていることが多く、鹿取は一番難しい二番手の登板が多かった便利な投手でした。

また、これだけ使われても鹿取は怪我が少ないという優れた特徴を持っていました。当時の明治大学の監督は「御大」と言われた島岡監督で、鹿取いわく陸上部にいるのではと思うほど走らされた経験がありました。その当時のトレーニングが鹿取の長い投手生命を支えていました。

鹿取は西武に移籍してからは抑え投手になり、最優秀救援投手になるなど活躍しました。西武では1億円プレイヤーになるなど、栄光はキャリアの終盤でやってきました。ただ、私の記憶には巨人時代の方が刻まれています。「かとりる」の印象が少年だった私には強烈だったからです。
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肉弾戦(11/14イラク対ヨルダン)

2012-11-20 17:55:32 | ワールドサッカー
この試合はイラクのホームゲームですが、イラクの電力事情が悪く3次予選の試合中に停電する不手際があったので、FIFA裁定で中立地のカタールのドーハで行われていました。イラクはサッカーが盛んな国で、1986年のメキシコW杯に戦争の影響で全試合アウェイの厳しい予選を突破して出場したこともあります。

そんなイラクを率いているジーコ監督はイラクで試合をやれば6万人の観客が来てくれるのに、ドーハだからがらがらのスタンドで試合をしなければならないと悔しそうなコメントでしたが、この試合は勝ち点2で最下位のイラクも、勝ち点4で負けると最下位に落ちるヨルダンも必死な試合で、激しい展開になりました。

ヨルダンはアジア杯の日本戦では中盤の5人を全員ボランチ気味に引かせる極端なリトリートサッカーで日本と引き分け、サウジアラビアに勝ってベスト8と結果を出しました。しかし、このイラク戦は勝ちに行かなければいけない試合なので、リトリート以外の戦術も持っていないといけないだろうと思って見ていました。

アテネ五輪でイラク五輪代表を率いてベスト4の実績のあるヨルダンのハマド監督はちゃんと策を持っていました。イラクのSBに対して3枚を高い位置で寄せるプレッシングで取ったらクロスを入れるサッカーで何度か決定機を作ってきました。

ヨルダンで一番印象的だったのはGKシャフィーでした。2004年のアジア杯で日本とPK戦の死闘を演じたGKですが、ヨルダンのDFがセットプレーでボールウォッチャーになる癖をうまくカバーしているのがこのシャフィーで、イラクのCKを読み切ったような正確なポジショニングを見せました。

イラクはサイドハーフを使うところはヨルダンと同じですが、ロングボールを斜めに入れて空いたスペースに走り込ませるところは違います。イラクは埼玉スタジアムの日本戦では2トップに遠藤と長谷部をマークさせる慎重策で来ましたが、この日は本来の攻撃サッカーで来ました。

そういうスタイルで両チームが当たると、中東サッカーにありがちな球際の強さが出ます。両チームとも危なくなったらファウルで潰す厳しさが出ていて、解説者が「Jリーグならカードが出るでしょう」というほどの肉弾戦でした。最後はイラクが後半のミドルシュートで得た1点を守り切って勝利しました。日本が次節で当たるヨルダンが強気のサッカーだったのはいい情報で、ヨルダンがプレスを掛けてもボールを回していなせる強さが欲しいです。
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田中達也の思い出

2012-11-20 13:48:54 | 浦和レッズ
昨日はどうしても広島戦を書きたかったので、少し出遅れましたが、浦和を戦力外になった田中達也の思い出は数知れません。田中達也といえばそのスピードは魅力的ですが、身体能力に任せて強引に抜く岡野とは違って、体の向きやポジショニングを考えて効率よく空いたスペースに飛び出す動きを得意にしていました。

田中達也といえば高校サッカーの名門、帝京高校の出身ですが、入学した時点では100人中80番目の選手だったとテレビのコマーシャルで言われていました。一年生から試合に出ていたので、エリートだと思っていましたが意外な過去で、167cmと小柄な体をカバーする相当な努力をしたのでしょう。

そんな努力の結果が出たのは浦和入団1年目の2001年の5月、国立競技場での磐田戦でした。当時、磐田は強いチームで、昇格1年目の浦和には勝ち目はないと予想されていました。そんな劣勢を互角な展開に持ち込んだのは途中出場の田中達也でした。

当時、浦和のトップ下はパサーの小野伸二でしたが、田中達也は小野伸二がパスを出しやすいように体の向きを走りやすいように調節して、スペースを見つけ出しているサッカーセンスの高さを見せて、小野伸二の良さを引き出す黄金コンビぶりを見せます。

この二人が組んでいた時期は小野伸二のフェイエノールト(オランダ)移籍もあって短かったのが残念でしたが、田中達也はのちに新たな名コンビを確立します。その相棒はエメルソンでした。当時、アテネ五輪代表を目指していた田中達也にとってエメルソンは身近な手本で、ゴールが見えたら積極的に打つことやスピードの生かし方などエメルソンから得たものは大きかったです。

田中達也にとって、エメルソンと組んでいた時期がベストの時期でした。優勝した2003年のナビスコ杯でニューヒーロー賞とMVPをダブル受賞したのは快挙でした。ただ、田中達也という選手は2トップだからこそ輝く選手です。

MFで起用すると高い位置ならドリブルで仕掛けられますが、パサーではないので引いた位置ではバックパスを選択する物足りなさはありました。また、田中達也は1トップも苦手です。足元でキープするタイプではなく裏へ出るタイプなので、1トップに当てるミシャのサッカーには合わないタイプでした。

ミシャの続投が決まった以上、来年も田中達也がエースストライカーになる可能性は低く、他チームに行った方が本人のためかもしれません。山田暢久、鈴木啓太に続く3番目の古株の田中達也が去るのは寂しいですが、時代の流れは無情なものです。
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広島戦マニアック分析

2012-11-19 19:07:26 | 浦和レッズ
今日は田中達也の戦力外という、今季出番が極端に減っていたので覚悟はしていましたが、いざ発表となると衝撃的な報道がありました。一行記事で詳細な話がわからないため、今日は予定通りのネタで広島戦の分析を書きます。

プレビュー記事で浦和と広島は似ていると書きました。以前に話題にした槙野と森脇の他にも、右アウトサイドが走力自慢の平川とミキッチ、普段は浦和の左アウトサイドの梅崎と清水も思い切ってシュートを狙うタイプと共通点が多いです。

あまのじゃくな私は、逆に浦和と広島でどこが違うかに着目して試合を見ていました。一番の違いは1トップです。広島の1トップは皆さんご存知のスピード型の佐藤寿人です。広島は佐藤寿人に点を取らせる動きが全員に浸透しています。

浦和の先制点が前半41分と前半終了間際だったので、点を取られる前の広島の前半のサッカーがおそらく普段の動きと推測しています。ミシャ監督はあまり守備の練習をしない監督という話を聞いたことがありますが、今の広島は森保監督が意欲的に守備の練習をやっているそうです。

その守備はミシャサッカーでも見られるボランチとDFのポジションチェンジもありましたが、インターセプトを意欲的に狙うのは佐藤寿人のスピードを生かすためには有効な手段です。攻撃から守備に切り替わるところが課題の浦和にとってはあまり出て来なかった前半の広島の動きは不気味でした。

逆に浦和の1トップ原口は本来シャドー向きの選手で、厳しいことを言えばゼロトップ3シャドーになっている時間もあります。ただボールを収めることさえできれば梅崎がゴールを決めたようにシャドーの選手に十分な得点力があるのは浦和の強味です。

浦和の1トップ2シャドーに相手が3バックを当ててくると消された試合もありましたが、この日はマルシオが意外な武器のボール奪取能力を見せたり、梅崎がスペースに入り込んだりと浦和が本来やりたい動きが見られました。

試合前日のテレビ埼玉のGGRで、浦和はクロスからのゴール数が4点とJ1で最も少ないというデータが紹介されていました。アウトサイドが武器の浦和にとっては意外なデータですが、確かに浦和のアウトサイドはピンポイントのクロスを狙うタイプではなく、思い切ってシュートを打つ動きが目立つタイプです。

このデータはマークが厳しいはずの真ん中を浦和が使っている結果でもあり、広島戦も2点とも真ん中の崩しでした。最初は面白いように空いた浦和のアウトサイドも、次第に相手に対策を立てられ、真ん中もオプションとして持っていないと攻撃できなくなったからでしょう。
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驚異の得点率(岡崎慎司)

2012-11-18 17:08:31 | ワールドサッカー
引き分けも仕方ないと覚悟したオマーン戦で、貴重な決勝ゴールを決めた岡崎慎司選手について書きます。岡崎は現在ドイツ1部のシュツットガルトでプレーしています。清水時代は長身のヨンセンと2トップを組んでいて、ヨンセンが相手DFを引き付けて空いたスペースに飛び込むプレーを得意にしていました。

日本人FWが欧州に移籍すると基本技術がしっかりしていて競り合いが強くないという理由でサイドハーフに回されることが多いという壁があります。かつて柳沢、鈴木隆行が味わった壁で、最近でも長身のハーフナーマイクまで所属のフィテッセ(オランダ)でサイドハーフに回されたのは驚きです。

岡崎もシュツットガルトでサイドハーフに回されましたが、代表でもサイドハーフでポジションを確保しているところが先人たちと違う点です。緊急時はFWもやりますが、サイドハーフでも点を取る意識を失っていないところは評価できます。

岡崎は華麗なテクニックより、空いたスペースがあれば強引にでも入っていけるのが売り物の選手なので、テクニシャンを取り上げることの多い日本のマスコミでは本田圭佑や香川真司ほどは評価されていないのは残念ですが、シュツットガルトという強豪チームでポジションを確保していることと出場試合当たりの得点率(ほぼ2試合に1点)は評価していいと思います。

かつて代表FWだった中山雅史と似ているプレースタイルなので、ザッケローニが1トップではなくサイドハーフで使うのはどうかと思っていましたが、突破力もあり、9月のイラク戦では決勝アシストを決めるなどすっかりサイドハーフに馴染んでいます。

それでも、W杯出場を決めたウズベキスタン戦のゴールや、歴史的金星だったアルゼンチン戦での決勝ゴールなど、岡崎の魅力はやはり得点力です。サイドハーフやトップ下はアシストをするものという概念を破り、中盤の選手もどんどん点を取りに行くチームになれば、ザッケローニジャパンはもっといいチームになるでしょう。
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晩秋の彩湖

2012-11-18 16:27:19 | 埼玉
今日はJ1昇格プレーオフがあるので、午前中に外へ出ようと思い、彩湖から道満河岸まで出かけてきました。彩湖の脇の道は戸田マラソンのため通行止めで通れなかったので、土手の上を歩いたり走ったりして、秋の快晴の一日を楽しみました。

少年時代は自宅から富士山が見えましたが、今では自宅の近所はマンションが次々と建ち急速に都市化が進んできました。そんな今では、この写真ほど見晴らしの効く場所は土手の上くらいです。外環道のさきたま大橋から武蔵野線の荒川鉄橋までの広い範囲を見通せます。



彩湖越しに見た富士山の写真です。今日は風が強く、関東地方で木枯らし一号が吹いたというニュースもありましたが、この彩湖の湖面が波打っているところから風も想像がつくと思います。実際、土手の上を走るとき、北の風上に向かって走っていくのは結構厳しかったです。
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啓太最高(11/17浦和対広島)

2012-11-17 17:16:27 | 浦和レッズ
写真は試合前の浦和のゴール裏に出たエンブレムです。私の席からだと近すぎて、どうやらエンブレムらしいということしかわかりませんでしたが、オーロラビジョンには上空から撮った映像が出ており、これで納得しました。

両者とも3バックの浦和と広島が当たれば、お互いのストロングポイントを消し合う展開は予想通りでした。点を取るためには、誰か相手にマークされていない意外な力の出現が必要でした。浦和でいえば、槙野、阿部勇樹が候補でしたが、意外にもそうでない選手の活躍が見られることになりました。

皆さんご存知の通り、浦和は攻撃のときに4-1-5気味の布陣を引くので、DFラインがボールを持つとパスコースがボランチのところ1箇所しかありません。そのため、ミシャサッカーではボランチはバランス重視であまり出て行かなくてもいい考えですが、この日は攻撃を挑んであえてバランスを崩したことが吉と出ました。

その意外な力は鈴木啓太でした。前半に一度、相手との接触で倒れ、足を引きずってゴールラインから出たので、今日は途中で替わるかもしれないと思いましたが、その姿からは想像もできないほどの活躍を見せました。相手の右アウトサイドのミキッチは運動量の多いタイプで、何度か攻撃を仕掛けてきましたが、鈴木啓太や宇賀神が体を入れて止めました。

鈴木啓太のシュートは普段は大きくふかすことが多く、サポーターの冗談で当たりそうもないことを「啓太のミドル」という表現でたとえることもあるのですが、この日は上半身をうまく使ったフェイントのテクニックと、長い距離のスルーパスが冴えていました。先制点の梅崎のシュートは、原口がうまく相手DFを釣って空いたスペースに鈴木啓太が長い距離を出したパスからでした。

圧巻は2点目です。めったにドリブルで仕掛けない鈴木啓太が、この日は思い切って仕掛けました。これには広島のDFも意表を突かれたらしく、ゴール前まで上がっていけた鈴木啓太はいつもとは違う、抑えたシュートを放ち、代表GK西川の守るゴールを破って2-0とします。

この日は意外なヒーローが次々出現しました。梅崎は今季6点目なので点を取ることはそれほど珍しくありませんが、めったに上がらない坪井が思い切ってドリブルで仕掛けて、しかも最後にマルシオの頭に合うセンタリングまで上げるあたりはサポーターも満足できたと思います。

埼玉スタジアムでの勝利は8月の鹿島戦以来で久しぶりです。選手がWe are Diamonodsを歌うのも久しぶりで、勝つことはこんなに楽しいことなんだと久しぶりにいい気分になれました。
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アジア最終予選他カード動向

2012-11-16 19:14:06 | ワールドサッカー
日本がオマーンに2-1で勝った日は国際Aマッチデーなので、アジア最終予選の他のカードも同じ日に行われていました。注目の豪州は休み番だったので、韓国とアウェイで親善試合をやっていました。予選のB組の試合はイラク対ヨルダンが行われていました。

この試合は録画しているので、後で見るかもしれませんが、結果は1-0でイラクの勝利です。ジーコ監督の給料が未払いになっているというスポーツ紙の情報もありますが、イラクというチームは1993年のドーハの悲劇で最後まで点を取りに来たように伝統的にメンタルの強いチームです。

この結果、前節は最下位だったイラクは初勝利を挙げ、勝ち点5で3位に浮上しました。ヨルダンはイラクと入れ替わって最下位に落ちましたが、勝ち点4とわずかな差で、まだ大陸間プレーオフに出られる3位の望みは十分あります。

反対側のA組は、本命韓国が休み番で、対抗のイランは韓国の居ぬ間にホームのテヘランで勝ち点3を取っておきたかったですが、結果はウズベキスタンに1-0で敗れました。中東同士のカードになったカタール対レバノンは順当にカタールが1-0で勝利しました。

この結果、勝ち点8のウズベキスタンが首位に立ち、2位に勝ち点7の韓国が続き同じ勝ち点7の3位イランと4位カタールが追う展開になりました。韓国が1試合消化が少なく、残り4試合のうち3試合がホームで優位な立場ですが、まだ何が起こるかわからない勝ち点差です。

ウズベキスタンは2節前は2分け1敗で最下位でしたが、A組が混戦になったため2連勝で首位に立ちました。ウズベキスタンは体のサイズが大きく豪州が相手でもパワーでは負けないチームですが、アジアカップのときは組織力の未熟さが目立つチームでした。

今回、ウズベキスタンはアウェイでイランを破ったことで注目を集める立場になりました。ポテンシャルの高いチームだけに組織力が整備できてくればW杯出場は決して夢ではなく、このチームをW杯に出せば監督の株は上がると思います。

逆にイランは正念場です。元ポルトガル代表監督の名将カルロス・ケイロスが率いるチームだけに、このままずるずる行くとは思えないですが、韓国に勝ったアドバンテージは1試合で失われ、厳しい戦いが待っていそうです。
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