自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

「大往生……」 その②

2012-06-01 06:00:06 | 推薦図書
P.49 「自然死」は、いわゆる”餓死”ですが、
    その実態は次のようなものです。

 「飢餓」…脳内にモルヒネ様物質が分泌される
 「脱水」…意識レベルが下がる
 「酸欠状態」…脳内にモルヒネ様物質が分泌される
 「炭酸ガス貯溜」…麻酔作用あり

(中略)死に際は、なんらの医療措置も行わなければ、
 夢うつつの気持ちのいい、穏やかな状態になるということです。
 これが、自然のしくみです。自然はそんなに過酷ではないのです。
 私たちのご先祖は、みんなこうして無事に死んでいったのです。

 ところが、ここ30~40年、死にかけるとすぐに病院へ行くように
 なるなど、様相が一変しました。病院は、できるだけのことをして
 延命を図るのが使命です。

 
 しかし「死」を、止めたり、治したりすることはできません。
 しかるに、治せない「死」に対して、治すためのパターン化した
 医療措置を行います。例えば、食べられなくなれば鼻から管を
 入れたり、胃瘻(お腹に穴を開けて、そこからチューブを通じて
 水分・栄養を補給する手技)によって栄養を与えたり、

 脱水なら点滴注射で水分補給を、貧血があれば輸血を、
 小便が出なければ利尿剤を、血圧が下がれば昇圧剤というような
 ことです。

 これらは、せっかく自然が用意してくれている、ぼんやりとして
 不安も恐ろしさも寂しさも感じない幸せムードの中で
 死んでいける過程を、ぶち壊しているのです。
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