
P.126 私たちは腸から生まれた。
脳は決して「根源(私という存在の起源)」ではない。
P.128 考えることと感じることはイコールではない。
感じることは腸が担っている。
P.129 腸にも心臓にも心が宿っている。
……こうした内臓を中心にした身体観は、
現代医学の常識に照らし合わせると突飛とされてしまいますが、
実は日本人の伝統的な身体観ときわめて近い。
少なくとも武道や武術、整体や気功、ヨーガなどの心得のある人ならば
腹(ハラ)が単なる体の中心ではないことは感知しているでしょう。
性格に言えば、日本人の伝統的な身体観は、
「知・情・意」という3つの言葉に集約できる。
知(思考)を司る頭部(脳)
情(感情)を司る胸部(心臓)
意(意思・意欲)を司る腹部(腸=ハラ)
P.130 要するに、頭の中だけではなく、胸や腹にも自分の意識が宿っている、
もっと言えば、私という存在は脳という「部分」ではなく体という
「全体」に存在している……こうした認識が共有されてきた。
P.131 生きるうえで大事なのは「知」「情」「意」のバランス。
「知」に偏ってばかりいると頭でっかちになってしまい、
体の中心=ハラに眠っている本能や感情、直感が見失われてしまう。
心身のバランスを取るには重心を安定させ、ハラを据えることが大事。
そうすると「内なる自分」と対話ができるようになる。





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