先月下旬(28日)に眺めたスーパームーン(近点満月)では、月の輝きとその周りでの光冠(光環)が印象的であった。当地において夜空は巻積雲で覆われたが、通常の満月よりも30%ほど輝きが増すとされているスーパームーンは高層雲を味方にして存在感を示した。
月の周りに現れ始めた光冠
流石はスーパームーンだ。雲が厚くなっても、その輝きは消えなかった。
月と光冠の輝きは雲の厚さに応じて変化した。光冠の外側は暖色系、内側は寒色系を帯びている。
上空が典型的なうろこ雲で覆われると、このような面白い模様が現れた。
模様の色は刻々と変化した。
これらの画像は防虫スプレーと防虫ネットを用意して夜空を見上げた結果である。ところで、この夜を含めて三日間ほど、私は月にレンズを向けてしまった。自分は物好き者だと、いささか自嘲しながらであった。
光冠の外側が暖色系、内側が寒色系を帯びるのは、うろこ雲(巻積雲)をつくっている水の粒子による回折(そして散乱)の程度が、光の波長によって異なるためであると言われている。
撮影、9月28日20-22時。