赤城山の小沼(この)は標高1500 mに位置している小さな水面である。岸辺では、ツツジ(シロヤシオ、ドウダンツツジ、ヤマツツジ、レンゲツツジ)、ダケカンバ、ズミなど、秋景を構成する植生が豊かである。さて、先月24日夕刻に撮った小沼での画像をアップする。
やや強めの風で水面にはさざ波が立っていた。鏡のような水面は期待できなかったが、さざ波の彩りが自分には面白かった。午後4時頃、わたくしは沼の西岸で対岸を眺めていた。
紅葉の時季ならではの場面から。高度が低い陽光によって、波に西岸での紅葉が映る。
風の強さに応じて、波の彩りは大きく変化する。
ときには、風が弱くなることもあった。そのときの場面から。
左から、黒檜山、駒ヶ岳、そして小地蔵岳(一部)である。ツツジなどの紅葉は夕光で赤味を帯びた背景にかなり埋没している。
逆光で見る西岸の彩りは、自分にとって見逃すことができないものであった。紅葉は盛りのときを過ぎていたが。ところで、この時間帯になると、岸辺での人影は疎らであった。
終わりは、地蔵岳に登る途中で撮った画像から。小沼はダケカンバの林で囲まれている。
撮影、10月24日午後4時頃。