一昨日の明け方は、台風21号の大雨による被害現場に向かう緊急自動車のサイレン音で目が覚めた。当地では、午前2時頃の雨量は43 mmであった。しかし、午前7時頃になると風雨がぴったりと止んで、低く垂れ込めた雨雲の切れ間に青空が見えるようになった。台風がもっとも当地に接近していたにもかかわらずである。たまたま、早朝に渡良瀬川に架かる橋を通過する用事があったので、赤城山を堤防から眺めてみた。
雨が止んで間もなく、赤城山の姿がはっきりと見えるようになった。山頂は、左から鍋割山、荒山、地蔵岳(中央、1,674 m旧溶岩ドーム)、駒ヶ岳、黒檜山(最高峰、1,830 m、旧外輪山)である。
赤城山方向を離れて市街地中心部方向を眺める。公立病院そして市民の山とも言われている吾妻山(480 m)など。
不気味な色と形の雲の間に青空が見え始めたので、わたくしは一瞬、嵐の中心が通過しているのではとの錯覚に陥った。甚大な被害をもたらし台風の中心が上空を通過したときの記憶(小学生時代)がフラッシュバックしたからであった。ブックマークでリンクしているminoさんのブログ(花の詩山の詩)によると、中心はつくば市の上空を通過したとのことである。
堤防付近の道路では通勤での混雑が始まった。各学校は臨時休校になったと聞く。
肉眼では透明感に満ちた青空になり始めたが。露出条件の設定で四苦八苦。
さて、雲間から赤城山の山腹に日差しが届き始めた。
渡良瀬川は濁流となっていた。そして、河川敷きへの通路は閉鎖されていた。
日差しが強くなるにつれて山腹での紅葉が目立つようになった。望遠レンズでのみ楽しめる景色から。
山腹のクローズアップ(電波中継アンテナが立つ山頂は地蔵岳)。斑模様は赤城山がツツジの山であることを物語るであろう(アカヤシオ、シロヤシオ、トウゴクミツバツツジ、レンゲツツジ、ヤマツツジなど)。
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10月23日午前7時頃。渡良瀬川堤防(群馬県桐生市)にて。視点から赤城山までの距離は約40 km。