浅間山(2,542 m)は、わたくしたちの市街地から80 kmほど遠方に鎮座している。それにもかかわらず、わたくしたちはこの山の存在を強く意識している。とくに、このものが冠雪の姿になったときにである。その姿は、富士山と見間違えるほどのコニーデ型独立峰として視界に入ってくる。
さて、今週日曜日(早朝)、軽井沢方面からのライブカメラ映像に、新しい雪を被った浅間山の姿が現れた。映像では、山体のかなりの部分が雲で覆われていた。しかし、雲は間もなく去るとの直感に急かされて、わたくしはいつもの展望台(300 m)に向かった。
展望台では、年に数回はあるだろうかと思いたくなるほどの絶景が、わたくしを迎えてくれた。白衣をまとった浅間山が、群馬の市街地(桐生市、みどり市、伊勢崎市、前橋市、高崎市)の奥に聳えていたのであった。
浅間山の右側(北方向)には、雪を被った榛名山が見える。
望遠で浅間山を引き寄せる。珍しく、山頂からの噴煙は見えなかった。雪の効果で、浅間山のみならず、左右(南と北)そして前に連なる山並みにおいて、山肌の凹凸が鮮明になっている。
雲の流れが変わったのであろうか。剣ヶ峰が雲に隠れるときがあった。
再び、望遠で浅間山を引き寄せる。
撮影、3月15日朝、群馬県桐生市(白葉峠)にて。