当地でも、冬型の気圧配置による強い寒気の影響を受けている。現在、冷たい風が吹き、日差しが流れる大きな雲によってしばしば遮られているので、気温は <10℃ になっている。さて、先週は、夜明け前での急な冷え込みによって午前7時過ぎまで、市街地とそれを囲む山並みが濃い霧で包まれることがあった。
霧で霞むサザンカの花と近くの電柱
霧で包まれていた尾根から昇る朝日
朝日で温められ、霧が消えると
霧が晴れはじめた頃、いつもの散策路で展望台に登ってみた。
山頂付近の霧は消えたが、山すその霧は残って帯状に漂った。霧の上に温度の逆転層が生まれたためである。
山頂部付近が朝日で先に温められると、日差しが届きはじめたばかりの山すそでは、
冷たく重い空気が地面付近に滞留する(接地逆転層の形成)。
限りなく透明に近い空、黄葉が残る山並み、山すそを漂う霧
初冬ならではの風景を、わたくしはしばらく見つめていた。
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12月14日、桐生市にて。
接地逆転層が生みだす風景については、この記事をもご覧いただければ幸いです。
ご無沙汰しております(^^;)
接地逆転層の形成・・・
そういうことだったのですね。
というのも17日に大小山へ散歩へ行ったとき秩父方面から西の山のふもとが
すべてそんな感じになっていて、なんだろうと同行したカミサンと話していたのです。
放射冷却による現象の一つなのですね。
こちらこそ、ご無沙汰しています。
昨日、大小山(栃木県足利市、展望の山)で秩父方面秩父方面から西の山のふもとまでの接地逆転層が生みだした風景をご覧になられたとのこと、お知らせありがとうございました。
放射冷却によってこの逆転層が形成されますと、層の上側に地面由来の霞がかかりませんので、山並みでの尾根などがクリヤーに遠望できます。でんさんご夫妻がご覧になられた秩父方面での風景を想像して、当方の記事(八ヶ岳連峰方面の遠望)をリンクしてみました。記事をご覧いただければ幸いです。
コメントありがとうございました。