朝霧が消えると、昨日からの雨に打たれていたジンチョウゲ(沈丁花)の花が、近くの尾根を越えて射してきた朝の光で活気を取り戻した。逆光で見る花の彩り、質感そして香りは、レンズを向けている者にとって、この時を逃したら後悔すると思いたくなるほど印象的であった。
花びら(実は萼)は多様で優しい彩りをもっている。
「沈丁花」江戸時代に中国から渡来した。花名は沈香(香木)と丁子(香木)の香りを合わせもったような香気があることに由来するとのことである。
撮影、3月5日朝、庭にて。