この頃、落日のときに空が驚くほど赤くなることがある。この日の夕焼けはその典型であった。このときは、浅間山や八ヶ岳連峰などが赤い背景から浮き出ることを期待した。しかし、結果はネガティブであった。厚いカーテンに邪魔されたからだ。それでも、夕焼けの彩りは展望台を去るのがもったいないと思うほど魅力的であった。
余談ながら、今回も夕陽の輪郭がはっきり見えることに、わたくしは安堵感を覚える。2011年3月11日の前後において、夕陽の輪郭をはっきりと撮ることができなかったからである。光は電磁波であるので、その進路は地磁気の変動を受けるはずだなどと推論してみたが、いまだにその原因は解明できそうもない。浅学非才の身を実感し反省するばかりである。
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来週は,夕陽が浅間山に沈む。ダイヤモンド浅間を撮るチャンスがあることを期待する。
撮影、3月9日桐生市にて。