3月8日(土)の[くりのみ会]の時、臨床心理士の関◇先生から、『あけぼの2月号』をいただいた。
『あけぼの』は、聖パウロ女子修道会で発行している月刊誌のようだ。
2月号の特集は、作家の高史明先生と元NHKアナウンサーの山根基世さんの特別対談である。
高先生には、以前、[くりのみ会]でお話していただいたことがあるので、関◇先生が『あけぼの2号』を届けてくれたのだ。
次の箇所を拾わせていただいた。
山根:身近な、今直面している自分の問題として語る言葉は、どういえばいいのかし ら。ちゃんとものを見える子どもたちの言葉を育てていくことをしていきたいのですが。
高 :遊びなしには育たないですね。遊びは完全に平等の世界でしょう。でも、遊ぶことと遊ばせることとは意味が全然違います。遊ばせると言ったとき、大人の世界に子どもをからめ取っています。遊びがないと、抵抗力は育たないし、創造力も生まれませんね。経済的政治的な世界システム、科学の世界も最も厳しい転換期に迫られているのが現代です。前頭葉に頼らない教育をしなければと思いますね。
私も、子どもの遊びについては、本当に心配になっている。
子どもだけの、子どもが中心遊びの世界・時間がほとんどないように思う。
学校、学童クラブ、塾、野球やサッカー等スポーツ、ピアノや英会話等の習い事・・・。
子どもたちは、大人から「やらされていること」にほとんどの時間を占領されてしまっている。
もう一つ気がかりなのは、レストラン等に家族で食事に来ていても、一人だけゲームに熱中してその場・その時間を共有していない子を随分と見かけるようになった。