法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

カウンセリング研究会《くりのみ》
ZOOM法音道場のご案内
主宰者の《日乗》

五味太郎さんのエピソード

2008年03月07日 23時11分55秒 | 日乗

AERA3月10日号の『現代の肖像』は、絵本作家・五味太郎さんであった。

 中学3年生の時の思い出が面白かった。次のようなものである。

中3の時、やんちゃが過ぎて友達と自動車泥棒をはたらき立川警察署に捕まった。
親たちが慌てて駆けつける中、五味家だけは誰も来ない。警察から連絡を受けた父は、こう言ったという。
「太郎のやったことですから太郎に責任をとらせてください」
仕方なくパトカーで送ってきた警察を表で迎えて礼を言って家に入りながら、父親はひと言、「そういうのが好きなのか。おれは趣味じゃないなあ」。
父は、たとえ我が子であれ、個人の問題には踏み込まない、徹底した個人主義者でもあった。

お父さんは、法政大学の英米文学教授で落語や歌舞伎にも親しむ方であった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする