教職とスクールカウンセラーの仕事を通して思うのですが、この頃、発達症害 LD DHD 高機能自閉症 広汎性自閉症 スペルガー症候群etcいった言葉が飛び交う。
特別支援教育が始まったせいなのか、臨床心理士が年々多くなったのか、理由はハッキリしないが・・・。
診断名をつけることで、子どもの行動が変容したり、行動が改善されるのなら診断名をつける意味もあろう。
残念なのは、診断名をつけて、それで終わりのような専門家がいるのにはがっかりする。
私が関係した事例の一つは、こんなケースである。
3年生男児。
クラスでの友だち関係のトラブルが多いとのことで区の相談室に出かけたらしい。
担任の話でも、時々、子ども同士の関係ではトラブルになることもあるが、学習も行動も普通学級でやっていける、というよりもやっているお子さんだ。
私は、3年生くらいの時は、子ども同士でケンカをしながら成長するものだと思っている。
区の相談室に半年通い、WISC検査をしたそうだ。
そして、病院での診察を勧められた。さらに、区の臨床心理士がある病院を紹介したらしい。
病院に行くと、児童精神科医は、WISCの結果と母親との20分程の面談で、いとも簡単に(高機能自閉症)ですとのこと。
私は、基本的に、全ての子どもを同じ教育環境で教育・育成するのがよいと思っている。