歌人・吉野秀雄は、昭和36年に常陸の国河和田の報仏寺を参詣し、唯円の道場址で十二首の歌を詠んでいます。その中から、数首拾いました。
再興の報仏寺すら崩(ク)えむとす唯円房が在(マ)ししあとどころ河和田の唯円と呼びき歎異鈔つづりし人ぞこの里の人
念仏の声火を噴きし坊の跡あはれ葉麦の畑中にして
霜どけの泥ひかりかなしみぬ歎異の鈔の句句を誦(ズ)しつつ
つつましく道場とのみいひならし日の所作(ショサ)はただみ名を讃へき
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