本日午前、6月の「教育とカウンセリングコース」が開催されました。
参加者は、7名(男性3名 女性4名)でした。
『正法眼蔵随聞記』の音読の後の意見交換の中で、「運に任せる」の理解で意見が盛り上がりました。
また、出席の元校長先生から感動的なお話がありました。
昨年、3・11の震災の後、福島から6年生が転校してきました。
卒業式の3日前のことだったそうです。
転校の書類も教科書も文具も何一つも持たない転校だったそうです。
卒業式の直前。
そのお子さんは、「卒業式には出たくない」と言い出しました。
校長先生は、丁寧に、その子どもの話しを聞きました。
「卒業式の練習をしていないし、歌も覚えていない」と言い出したそうです。
校長先生は、その子の意見を傾聴。
どうしても卒業式に出席できないときは、放課後先生方にも出席してもらってそのお子さんだけの卒業式も想定して準備をしていたそうです。
ところが、在校生の子どもたちは卒業式の練習を録音して、放課後転校生のお宅に出かけて卒業式の歌や卒業証書のもらい方を教えに出かけたそうです。
卒業式の朝、その東北からの転校生は、「卒業式に出たい」と表明。
子ども同士の素敵な交流のお話を書かせてもらいました。