大勢の皆さんに読んでもらいたい一冊です。
『だから、いったでしょつ!』 核保有国で原爆イベントを続けて
著 者 米谷 ふみ子
発行所 かもがわ出版
2011年5月15日 第1刷発行 1500円+税
著者の米谷ふみ子さんは、1930年大阪市生まれの作家・画家。
1900年渡米。
1986年『過越しの祭』で芥川賞受賞。
つい先日まで米谷ふみ子さんのことを知りませんでした。
米谷さんは、アメリカで、80歳を迎えてなお、アメリカの高校生や大学生を相手に原爆イベントを続けているのですね。
本書ですが、「はじめ」にもあるように、世界唯一の被爆国・日本の将来のある若者に向けられています。
日本人は迂闊にも自民党政権を長期に支持し、この地震列島に50基以上の原発を建てることを許してしまいました。(私に特定の支持政党があるというわけではありません)
また、昨日のブログで更新したことですが、野田首相は「国民のために大飯原発を再稼働する」と言っています。
どうも、日本は、脱原発に向かいそうもありません。(本当に残念!)
世界平和
反戦・反核
これまでも言い旧された言葉ではありますが、皆で声をあげたいですね!
米谷ふみ子さんのことば
原発の事故は起こるべくして起こったのである。私は為政者、関係者の愚かさに絶望的になった。
この自然の暴力には怒ることができないが、原発の事故が起きたことに、私は犠牲者の代わりに怒りを発したい。
殊に広島と長崎で被爆した唯一の国の政府、企業(電力会社)、メディアと専門家、彼らの脳のシナプスは働いていないのだろうか?人類の生存に関わる危険なことを、危険だといえない人々が、国民の大量の税金を使って地震帯の上に原子炉を建てた。金に眼が眩むと、原爆の核と原発の核が同じく危険であると思えなくなるのだろうか?
この事故で発見したのだが、経済産業省に原子力安全・保安院があることだ。これでは全然安全ではない。企業の言いなりになるのではないか?
こういう大きな企画には必ず諮問委員会というのがある。専門家である。彼らは詳しく土地の人に危険性を説明しなかった。していればあんな所に建てさせはしまい。またメディアには、諮問委員でない専門家質問しまくって危険性を報告しなかったという責任がある。
私の夫は「政府と企業とメディアがつるむとその国は滅ぶ」と言っている。