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「考えないこと」をする罪 高橋源一郎

2013年12月02日 23時24分49秒 | 日乗

朝日新聞、毎月最終木曜日の、
作家・高橋源一郎さんの「論壇時評」を楽しみにしています。

今日、10月28日(木)の記事を区立図書館でコピーしてきました。


高橋さんが11月に取り上げたのは、

・田中康夫『なんとなく、クリスタル』今月新装版の文庫刊行

・増田寛也+人口減少問題研究会
 「2040年、地球消滅。『極点社会』が到来する」中央公論12月号

・藻谷浩介・増田寛也 対談「やがて東京も収縮、日本は破綻する」中央公論12月号

・特集「農家・農村は、企業とどうつきあうか」 季刊地域・15号

テーマは、「人口減」「高齢化」「原子力発電」

藻谷浩介さんのことば
私には二人の息子がいるのですが、大学を出て大企業に入って残業続き、
こういう人生を歩んでほしくない。
子孫も残せず、消費されるだけの一生よりも、
田舎に行って年収200万円ぐらいで農業をやっているほうが、
よほど幸せだと思うのです。

高橋源一郎さんのことば
アーレントは、アイヒマン裁判を傍聴し、彼の罪は「考えない」ことにあると結論づけた。
彼は虐殺を知りながら、それが自分の仕事であるからと、
それ以上のことを考えようとしなかった。
そこでは、「考えない」ことこそが罪なのです。
わたしたちは、原子力発電の意味について、
あるいは、高齢化や人口減について考えていただろうか。
そこにはなにか問題があることを薄々気づきながら、
日々の暮らしに目を奪われ、
それがどんな未来に繋がるのかを「考えない」でいたのではないだろうか。
だとするるなら、わたしたちもまた「凡庸な悪」の担い手のひとりなのかもしれないのだ。

神保町の岩波ホールで『ナンナ・アーレン』を上映中です。
12月13日(金)迄のようです。

明日にでも、出かけようと思います。

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