法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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暁烏敏のことば

2014年05月09日 13時38分11秒 | 日乗

本棚に、若い頃購入した『暁烏敏全集』が鎮座しています。
全28巻。
これまで、あまり開かないでいました。(笑)

手に入れて安心というわけでもないのですが、
現職の頃は、読む時間がとれなくて・・・なんて言い訳・・・不勉強でした。(冷や汗)

最近は、『和讃講話集 上・下』を読んでいます。

暁烏敏といっても、この頃のお方は知らないでしょうね。

暁烏敏(あけがらすはや  1877-1954)
真宗大谷派の僧侶。宗務総長に就任したこともあります。
高浜虚子に師事して、詩や俳句も残しています。
清沢満之の弟子で、『歎異抄』を世界に広めました。
佐々木月樵 多田鼎と三人で、浩々洞三羽烏と呼ばれる。
また、加賀出身の三人の念仏者・暁烏敏と藤原鉄乗、高光大船で、加賀の三羽烏と呼ばれました。

暁烏敏の蔵書は、金沢大学の図書館に寄贈されています。
昔々、金沢大学を訪ねて暁烏が手にした本を、ボクも開いたことがあります。


『和讃講話集』から、暁烏のことば

佛教の教えは自己を知ると教えられるものであります。
自分を知るのであります。
この教えが有難いのであります。
佛さんというのは、常に自分を省みる方であります。
自分を省みる時、調子に乗れんのです。
清沢(満之)先生がいつも私達にお誡しめになった。
今の佛教は坊主が説教するから衰えたのである。
君等は説教するなよ、と教えられた。
皆さんには一寸分からんだろうが、
佛教が衰えるのは、坊主が説教するからだ。
君等は説教するな、その教えがいつも自分を励まして下さるのであります。
こういう先生の教えがあるのであります。


佛教ブームということを聞きます。
確かに、大型書店に出向きますと、仏教書がたくさん並んでいます。
一方、葬式佛教ということも耳にします。

道元禅師の『正法眼蔵・現成公案』にも、
「仏道をならふというは、自己をならふなり」という言葉がありますが、

「佛教の教えは自己を知ること」

佛教の学びの(眼目)だと思っています。


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