板橋興宗著
『良寛さんと道元禅師』
光雲社
1986年4月6日 初版発行
1991年10月28日 十刷発行
を読んでいます。
板橋興宗師は、1927年(昭和2)生まれの、曹洞宗の僧侶。
総持寺元貫首、元曹洞宗管長とのことです。
昨日、当ブログで、「薫薫の読書」について書きましたが、
本書の中で(一切経の転読)についての箇所で、次の一文を見つけました。
わけのわからぬお経を、有難くただ読める人であってこそ、
小鳥のさえずりを楽しげなお経として聞ける人である。
山川草木、吹く風、波の音までも経文として聞ける人でこそ、
「無為の真人面門に現ず」と真底から叫べる人である。
意味のないことを意味のないままに、堂々と、ただやれる人を、
からだごと大般若を転じている人と言えよう。
この頃は、スマートフォンの流通で、読書をする人も激減のようです。
また、経典読誦をする人・薫染の読書をする人も少なくなっていますね。
ボクは、バカの一つ覚えで、先師のお勧めを受けて、
くりのみ会で、『正法眼蔵』『教行信証』を読んでいます。
(読んで何になるの?)と問われても、返答に困りますが(笑)、
実践を始めますと、(良いもの)ですよ。
言葉の先の実感が、あなたに届きます。
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