法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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「ナムアミダブツ」「なむあみだぶつ」「南無阿弥陀仏」

2015年07月08日 10時10分35秒 | 日乗

このところ、
岩波文庫 柳宗悦著 『南無阿弥陀仏』を、
本棚の奥から取り出して読んでいます。
若い頃に購入して、
読みはじめたものの途中挫折で(ツンデク)(カザッテク)コーナーで、
出番を待っていた一冊のようです。(笑)
柳宗悦については、民藝運動の中心人物で日本民藝館の設立者ぐらいの知識でした。
東京大学を卒業して、専攻は英語圏の宗教哲学だった由。
(以上、Wikipedia。ちょっと調べものをするのには、本当に便利です。感謝!)

本日の「人生の杖ことば」は、
本書の最初に引かれてい『一言芳談』からのことば。

「賀古(カコ)の教信(キョウシン)は、西には垣もせず、極楽と中をあけ、あはせて本尊をも安ぜず、
聖教(ショウゲウ)をも持(ジ)せず、僧にもあらず、俗にもあらぬ形(カタチ)にて、
つねに西に向かい念仏して、其
余(ソノヨ)は忘れたるがごとし、云々」

区立図書館で、
小西甚一校注『一言芳談』ちくま学芸文庫 を借りてきました。
難しいことばはありませんが、念のため本書の現代語訳を記します。

【現代語訳】
賀古の教信は、西の方には垣もせず、極楽とま向かいにして、
おまけに本尊仏も置かなければ、経文も相手にせず、僧でもなく俗人でもない姿で、
いつも西を向いて、念仏して、ほかの事は忘れたようなぐあいだったよし。

本日、午後七時から、法姉・Uさんの通夜に出かけます。
緩和病棟に入るとき、「寿命は一ヶ月」と、ドクターからの告知。
本人もご家族もその旨を心におさめていました。
ガンの手術後、ボクに
「緩和病棟に入ったら、あなたが私のカウンセラーだから (お願いね!)」と託されていました。
ご主人が、ドクターの言葉を教えてくれました。
「Uさんは、この緩和病棟の最高記録です。二ヶ月を越えました」と。

Uさんが緩和病棟に入ってすぐにお話してくれたことば。、
「私が仏教塾を卒業する時のテーマは、(賀古の教信沙弥)だったの。
資料が無くて難儀したけでも、加古川に出かけて郷土資料室の先生に大変お世話になったの」と。

南無阿弥陀仏

コメント
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