法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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里村専精師 「浄土真宗にようこそ」No53

2016年03月13日 23時46分55秒 | 里村専精師の言葉

里村専精師の「浄土真宗にようこそ」No53をお届けします。

真実の宗教というものは、秘密がなくすべてが公開されています。
仏教の覚りでも、すべてが明らかに記述されているものなのです。
覚り・信心・実践行としての念仏などは、すべて智慧と呼ばれるものです。
ブッダの時代には、智慧は「重荷を下ろして生きる」状態をもたらすものでした。
そして更に神通が、人々に実現したと言われています。
神通は、文字にだまされないで下さい。
更なる智慧とか、智慧のまた智慧という意味ですから。

智慧によって人は覚めますが、神通によって極めて個性的に自在に生きます。
そして、覚りには四つの段階が語られています。
1.預流果・2.一來果・3.不還果・4.阿羅漢果というステップでした。
しかしながら、最初の預流果でほとんど覚りは完成しています。
人はもう迷わないのです。

後に大乗の聖者である龍樹も、
菩薩の第一歩である初歓喜地と預流(初)果が通じ合うと言いました。

というよりは、基本的にこの二つに違いがあるはずがないのです。
龍樹の悟り・菩薩としての自覚と、預流果は質的に同じはずなのです。
違っていたら、それはもうどちらかが仏教でなくなります。
その最初の預流果に、三つの明かりと呼ばれる神通が確認されます。
a.「宿明智通」とb.「天眼智通」と、そしてc.「漏尽智通」の三つです。
その宿明智通こそ、覚りの遥かな世界背景です。
言い直すなら、生命の本源を見いだして、本来の人間の尊厳が確認されているのです。
龍樹にも、そして遥かに飛んで親鸞にも、生命の深いは把握がありました。
「たまたま行信をえば、遠く宿縁を慶こべ」という言葉は、生命の尊厳を確認したものです。
それは、真実の流れに預かった・預流果の実体験と言ってよいものなのです。
ブッダも仏弟子も、そして遥かに龍樹や天親たちにも、同じ感動が確認されていたものでした。
預流果の智慧を開くと、古くは三明と呼ばれた「神通」が自然に開かれるのです。
1.生命の本質が見えて、人間の尊厳が確保されます。(宿明智通)
2.そして、まわりを正しく大きく見直します。それが天眼智通なのです。
3.そして煩悩主体で生きてきた人生が一変します。
それが漏尽智通なのですが、煩悩はなくなるのではありません。
煩悩にだまされない、そして本来の人間の確かな大地が明確に見つめられているのです。

聞者・くりのみは、(寄り合い)(語り合い)を大事にした学習会を大事にしています。
主宰・同人として参加している(寄り合い)を紹介します。

◇カウンセリング研究会【くりのみ】 *主宰しています。
◇「歎異抄」うたと語り合い     *同人として参加しています。
◇(願海庵)やさしい仏教塾     *同人として参加しています。

(寄り合い)の日程はコチラから。
     ↓
http://www.ab.cyberhome.ne.jp/~kurinomi/calendar/calendar.htm

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地方紙が素晴らしい!

2016年03月13日 23時27分10秒 | 日乗

東京のTVは、ほぼ落第。
東京の大手新聞のほとんどが落第。

ボクの勝手な評価です。(笑)

この評価、ボクの暴走とも言えません。
ボクの回りの方々も同感してくれる評価ですから…

地方紙が健闘しています。
ありがたいことに、webで読むことができます。

西日本新聞が良いですね!
アッパレであります。(笑)

引文します。

=2016/03/13付 西日本新聞朝刊=

山本善彦さんは国家権力におもねる必要がない。組織や上司の意向に縛られることもない。
あくまで自らの良心に従って判断を下す。彼の職権を拘束するのは憲法と諸法令のみだ。
今回もその立場に揺らぎはなかったろう。

▼山本さんとは大津地裁の部総括判事。
関西電力高浜原発3、4号機の運転を差し止める仮処分決定を出した。
国や電力会社などは「承服できない」「司法判断で原発行政が揺れるのは迷惑」と反発している

▼どうやら、司法の存在意義が分かっていないようだ。
山本さんに限らず裁判官はすべて独立した存在。
最初から国の基準を是認したり、過去の判例に従ったりすることが職責ではない。

▼むしろ複雑・多様化する世の中で、
政治・行政が見失いがちな「人権」を見据え、時代状況に則した判例を示す役割を担う。
だからこそ裁判官によって判断が分かれることもある。

▼今回の決定は原発自体を否定しているわけではない。
「3・11」の教訓に照らせば安全対策にはなお不安がある-という国民目線に沿った判断だ

▼最近は“ヒラメ判事”が増えた、と聞く。
裁判所の人事権を握る最高裁の顔色ばかりをうかがい、国民目線が欠落した判事のことだ。
無論、山本さんは当てはまらない。
さて永田町はどうか。
国会議員も本来は個々に独立した存在。
なのに首相官邸の意向だけに流される“ヒラメ族”がうようよ。
彼らの動きも差し止めたい。

ボク達国民も、“ヒラメ族”になるのはやめにしましょう。
ボクは、“日本一の金目鯛”の産地、伊豆稲取ですから、“キンメ族”になろうかな???
それとも、“アジ族” “サバ族”にしようかな?

半世紀も前にんりますが、
先師・五十嵐正美先生は、夜話で「バカな頭でも自分の頭で考えなさい!」と教えてくれました。

中期高齢者(?)になっても、先師の教えが生きています。
報恩感謝であります。

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