里村専精師の「浄土真宗にようこそ」No89をお届けします。
ブッダの弟子たちも覚りを開いたとき、言いました。
「私には三つの明かり(三明)があります」と。
その三明の第一は宿明智通ですし、第二は天眼智通です。
言わばこの二つが仏道に帰入した人の、新しく開かれた主体の縦と横の軸なのです。
真宗でも「宿業の自覚」と言います。
これは善導大師に基づいた教学で、大切な信心のかたちです。
が、もう一つ「漏尽智通」があります。
普通には、煩悩が尽きた状態と語られていますが…、
親鸞の学びに照らすなら、「漏尽智通」とは煩悩を尽くして行く道程のことです。
それは無限の道程であり、生死を超えて仏道から賜ったものです。
90年の生涯を遥かに追い越して、親鸞の見つめる学びがありました。
親鸞の凡夫である身にこそ、如来の永遠の願心が響きます。
親鸞の生死に伴って、広く穢土を生きる人々との呼応がありました。
如来の願心に呼応しながら、人間の容易ならない大道を見つめるのです。
それは凡夫でなければ出来ない大道です。
それは煩悩具足の凡夫だからこそ、開かれていた仏道なのです。
釈尊の時代の仏弟子たちも七祖たちも、あげて人間を深く見つめたのです。
現代では、こういう親鸞の生きた大道が待たれているのです。
《声明カウンセラー・くりのみ》は、以下の学習会を主宰しています。
◇カウンセリング研究会【くりのみ】 *タワーホール船堀
*道元とカウンセリングコース(毎月一回 最後の金曜日・夜)
*親鸞とカウンセリングコース(毎月一回 最後の土曜日・午前)
◇「歎異抄」うたと語り合い in 願海庵(毎週水曜日・夜)
*本郷三丁目「願海庵」
◇(願海庵)やさしい仏教塾(毎月一回 最初の金曜日・夕)
*本郷三丁目「願海庵」
具体的な日程はコチラから。
↓
http://www.ab.cyberhome.ne.jp/~kurinomi/calendar/calendar.htm
《声明カウンセラー・くりのみ》は、
『教行信証』『歎異抄』『正法眼蔵』の音読&『親鸞和讃』をうたっています。
また、ご参加の皆さんによる井戸端(語り合い)を大事にしています。
ご同行の皆さんのご参加をお待ちしています。