先師・五十嵐正美先生は、
「おバカな頭でも、自分の頭で考えましょう!」が口癖でした。
昨日のブログで少し書きましたが、
zoom法音道場のお仲間が紹介してくれた、
5月2日『毎日新聞』の沢田石洋史記者による元京都大学原子力実験所助教・小出裕章さんの取材記事。
ジックリ読ませてもらっています。
沢田記者は、何度か小出さんの講演に通ったそうです。
そこで、沢田さんが気づいたことは、
小出さんは聴衆に共闘を呼びかけたり、連帯を求めたりする言葉を意識的に使おうとしなかった由。
そのことを小出さんに尋ねたところ、
小出さんは答えられたそうです。
「私は徹底的に個人主義者なので、孤立を怖れないで生きてきました。
私は人に何も求めません。人間は一人一人がかけがいのない個性を持ち、
100万人いれば100万通りの生き方があります。
それぞれの人が判断して、行動していけばいい」と。
『仏説無量寿経』には、次の言葉があります。
人在世間 愛欲之中、
独生独死 独去独來、
当行至趣 苦楽地。
身自当之 無有代者。
人、世間の愛欲の中にありて、
独り生じ独り死し独り去り独り来たりて、
行に当りて苦楽の地に至り趣(オモ)く。
身、自らこれを当(ウ)くるに、有(タレ)も代わる者なし。
新型コロナの対策も大事ですが、
原子力を止めることも忘れてはいけません。
しかりと覚えておきましょう。