夕方、以前一緒に机を並べていた若い同僚からメールをいただいた。
「Nさんの通夜に来ています。Nさんは、鈴木先生とご縁のご縁のあった方なのでお知らせしました」と。
Nさんは、私が現職最後のS小学校の保護者でした。
当時、5年生の長男と3年生の長女のお母さんでした。
学校教育に熱心で、学校でイベントがあると毎回熱心に出席し挨拶をする間柄でした。
長女の3年生のクラスに腕白坊主が多く、担任の新卒の女性教諭は学級経営に随分苦労しているようでした。
時々、K先生の話し相手になり、学級経営のサポートをさせてもらっていました。
新卒のK先生も一生懸命学級経営をしていたのですが、腕白坊主に手を焼き学級崩壊寸前になりました。
いろいろあり、Nさんは、K先生の学級経営に対する不満が頂点に達し、「区教育委員会に訴える」といった場面になりました。
K先生が、私のところに走ってきて、「Nさんが教育委員会に行くそうです」と、事情を知らせに来ました。
それから、Nさんと私の対話がスタートしました。
二人で、教育に関すること・K先生の学級経営に関すること等、Nさんの苦情を聞かせてもらったものです。
以来、Nさんは、何かあると「教育委員会に出かける!」といったことは言わず、あくまでも子どもの幸せ・よりよい教育についてお話してくださいました。
この頃、保護者の学校に対する苦情・担任に対する不満が多いといったことを聞きます。
保護者の苦情・不満は、教育に対する熱心によるものと思います。
学校・担任が、素直に保護者のお話を傾聴することにより、よりよい教育の実現につながることをNさんは教えてくれました。
Nさんの御冥福をお祈りします。
合掌。
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