今年はついに旅行や演劇には行かずに終わりそうだ。コロナの影響というだけではない。家に年寄りがいるので、泊りで出掛けにくい。演劇は面白そうなのは、高くて遠い。秋からは見たい公演がいくつか出てきたが、歯医者が始まってしまって余裕がなかった。(来年早々の二兎社は取ってある。)ということで、何とか落語だけは行きたいなと思う。もっとも夜は避けたくなってしまう。どこかで食べないといけないから。そこで羽子板市の浅草に落語を聞きに行った。
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羽子板市も初めてではないと思うけど、ガラガラでビックリ。大体、こんな羽子板を何故買う人がいるのか、僕には判らない。浅草自体も人が少なくなっている。まあ、それでもいるとも言えるが、ちょっと前よりも減っていると思う。正月間近の仲見世はこんな感じ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/13/84/babf820bdeb349a56295a1eceab6bb24_s.jpg)
TOHOシネマズで映画を見ると、山崎紘菜が「映画館っていいですよね」と言ってるけど、それは昔の映画館だろう。指定席なんかほとんどなく、いつ入っても良かった。ヒット映画は立ち見で見た。ナマ(ライブ)という意味で、演劇やコンサートには独自の緊張した匂いがある。そこが好きだが、でもずいぶん前からチケットを買ってないと、今では行くのも難しい。
それを考えると、僕は一番寄席が落ち着くと思う。まあ椅子が悪くて疲れるが、いつ入っても構わないし、途中で出ていく人はいっぱいいる。そして時には12時前から夜9時頃までいられる。眠くなったら寝てしまっても、演者が変わるから筋が判らなくなることはない。
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12月中席は上野・鈴本演芸場と浅草演芸ホールは出演者がかなり被っている。近いから時間を変えれば、両方に出られる。それを浅草に行ったのは、落語協会会長の柳亭市馬会長をしばらく聞いてないので、ずっと聞きたかったから。上野にも出ているが、浅草はトリである。たっぷり「掛け取り」をやって聞き応えがあった。
「掛け取り」というのは、大晦日の借金取り攻勢を如何にしのぐかという話だ。去年は「死んだふり」で逃れた。今年はどうするか。相手の好きなジャンル(狂歌や芝居)に話を引きつけて、うまく撃退してしまう。市馬師匠の「掛け取り」は三波春夫ファンの借金取りに対して、歌ってごまかしてしまう。必ず歌入りになる市馬らしい工夫で、最後は東京五輪音頭でコロナ退散だった。
今日は他でトリを取る五街道雲助や三遊亭圓歌、最近人気沸騰の春風亭一之輔、桃月庵白酒、大御所の林家木久扇、鈴々舎馬風、さらに古今亭文菊、三遊亭白鳥、三遊亭歌武蔵など人気者が勢揃い。これで3千円は安い。若手の柳家わさびの「パーリー・ピーポー」もおかしかった。笑いで言えば漫才のロケット団がいつものようにバカウケしていた。「今年ももうすぐおわりです、か?」と何でも疑問文にするのが笑えた。
白酒師匠が「時々メモ帳を開いて採点してる人がいるけど、これは困る」と言ってたけど、僕も同感。ぼうっと聞いてればいいと思うので、演題も忘れてしまう。しかし、その桃月庵白酒師匠の「粗忽長屋」のとことんバカバカしいけど、突き抜けた感じのぼけ具合が良かった。行き倒れの死体を「隣に住んでる熊だ」と言い張り、今朝本人に会ったから連れてくるという訳の判らない男を絶妙に演じている。何度も聞いてる話だが、印象的だった。この人はあまり聞く機会が無かったけれど、すごく面白くてハマりそうである。まあ、備忘のために書いておく次第。
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羽子板市も初めてではないと思うけど、ガラガラでビックリ。大体、こんな羽子板を何故買う人がいるのか、僕には判らない。浅草自体も人が少なくなっている。まあ、それでもいるとも言えるが、ちょっと前よりも減っていると思う。正月間近の仲見世はこんな感じ。
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TOHOシネマズで映画を見ると、山崎紘菜が「映画館っていいですよね」と言ってるけど、それは昔の映画館だろう。指定席なんかほとんどなく、いつ入っても良かった。ヒット映画は立ち見で見た。ナマ(ライブ)という意味で、演劇やコンサートには独自の緊張した匂いがある。そこが好きだが、でもずいぶん前からチケットを買ってないと、今では行くのも難しい。
それを考えると、僕は一番寄席が落ち着くと思う。まあ椅子が悪くて疲れるが、いつ入っても構わないし、途中で出ていく人はいっぱいいる。そして時には12時前から夜9時頃までいられる。眠くなったら寝てしまっても、演者が変わるから筋が判らなくなることはない。
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12月中席は上野・鈴本演芸場と浅草演芸ホールは出演者がかなり被っている。近いから時間を変えれば、両方に出られる。それを浅草に行ったのは、落語協会会長の柳亭市馬会長をしばらく聞いてないので、ずっと聞きたかったから。上野にも出ているが、浅草はトリである。たっぷり「掛け取り」をやって聞き応えがあった。
「掛け取り」というのは、大晦日の借金取り攻勢を如何にしのぐかという話だ。去年は「死んだふり」で逃れた。今年はどうするか。相手の好きなジャンル(狂歌や芝居)に話を引きつけて、うまく撃退してしまう。市馬師匠の「掛け取り」は三波春夫ファンの借金取りに対して、歌ってごまかしてしまう。必ず歌入りになる市馬らしい工夫で、最後は東京五輪音頭でコロナ退散だった。
今日は他でトリを取る五街道雲助や三遊亭圓歌、最近人気沸騰の春風亭一之輔、桃月庵白酒、大御所の林家木久扇、鈴々舎馬風、さらに古今亭文菊、三遊亭白鳥、三遊亭歌武蔵など人気者が勢揃い。これで3千円は安い。若手の柳家わさびの「パーリー・ピーポー」もおかしかった。笑いで言えば漫才のロケット団がいつものようにバカウケしていた。「今年ももうすぐおわりです、か?」と何でも疑問文にするのが笑えた。
白酒師匠が「時々メモ帳を開いて採点してる人がいるけど、これは困る」と言ってたけど、僕も同感。ぼうっと聞いてればいいと思うので、演題も忘れてしまう。しかし、その桃月庵白酒師匠の「粗忽長屋」のとことんバカバカしいけど、突き抜けた感じのぼけ具合が良かった。行き倒れの死体を「隣に住んでる熊だ」と言い張り、今朝本人に会ったから連れてくるという訳の判らない男を絶妙に演じている。何度も聞いてる話だが、印象的だった。この人はあまり聞く機会が無かったけれど、すごく面白くてハマりそうである。まあ、備忘のために書いておく次第。