尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

日本の都道府県、人口の多い県少ない県ランキング

2024年05月23日 21時46分10秒 |  〃 (歴史・地理)
 2023年10月1日現在の人口推計が、4月12日に総務省から発表された。ちょっと前のニュースになるが、そこから見られる日本の姿を考えておきたい。まず、日本の総人口は(外国人も含めて)、1億2435万2千人ほどとなっている。日本人だけなら、1億2119万3千人である。これは前年より83万7千人減少で、過去最大。(外国人が24万3千人増なので、総人口の減少幅は2021年に次ぐ過去2番目となる。)まあ日本人の総人口が今後どんどん減っていくのは、大分前から常識だろう。2008年がピークで、2050年頃に1億人を割る見込みになっている。今さらどう変更しようもない既定事実である。
(日本の人口推移)
 今回はそういう大状況を置いといて、各都道府県の人口ランキングを調べてみる。それを見て、何かを考えたいということはない。まあクイズ番組対策みたいなもので、箸休め。人は大体「トップ」は知ってるものだが、「2番目は何だか答えよ」と言われると困ることがある。「日本で2番目に高い山」「日本で二番目に長い川」「日本で二番目に大きな湖」などなど。答えは書かないから、判らない人は自分で調べてください。人口の場合はどうだろうか。

★まず、人口の多い都道府県上位5つ
東京都 1408万 ②神奈川県 923万 ③大阪府 876万 ④愛知県 747万 ⑤埼玉県 733万
 これは比較的当てやすいランキングだろう。常識で推測すれば、おおよそこの5つが上がってくる。ただ「神奈川県」と「大阪府」の順番で迷う人がいるかも知れない。それぞれの県庁(府庁)所在地である横浜市(377万)と大阪市の人口(277万人)は、ずいぶん前の1978年に逆転した。(だから「市」としては横浜が最大である。)一方、神奈川県が大阪府の人口を抜いたのは、2005年ということだ。21世紀になるまで、府県レベルの人口では大阪府の方が多かった。大阪府は面積が小さいこともあって(香川県についで下から二番目)、都市圏としてはどうしても弱い面がある。

★続いて、人口が6~10位の都道府県
千葉県 625万 ⑦兵庫県 537万 ⑧福岡県 510万 ⑨北海道 509万 ⑩静岡県 355万
 これはなかなか難しい。京都府(253万)を入れる人が多いのではないか。京都府は13位で、11位は茨城県(282万)、12位は広島県(273万)である。14位が宮城県(226万)、15位が新潟県(212万)、16位が長野県(200万)。ここまでが人口200万以上となる。順番はかなり難しく、クイズでも出ないだろう。面積がある程度ないと人口も少ないが、同時に一つの県に複数の政令指定都市があるかどうかが鍵になる。福岡県は福岡と北九州、静岡県は静岡と浜松があり、産業の中心となっている。
(都道府県人口ランキング=2009年)
人口の少ない県5つ
鳥取県 54万 ㊻島根県 65万 ㊺高知県 66万 ㊹徳島県 69万 ㊸福井県 74万
 こっちの方が難しいかもしれない。一番少なそうなのが鳥取県というのは知ってる人も多いかも知れない。しかし、その後の順位は難しい。実際に差はそれほどない。ただ、鳥取・島根高知・徳島が参議院選挙で「合区」されているのを知っていれば推測は可能だ。面積的にも小さな県が多いが、高知は面積18位、島根は19位で半分より上の方。山間地が多いのと、そもそも四国地方山陰地方北陸地方は人口が少ない地帯なのである。

人口が下から6~10位の県
佐賀県 79.5万 ㊶山梨県 79.6万 ㊵和歌山県 89万 ㊴秋田県 91万 ㊳香川県 92万
 人口が100万人以下の県は以上の10である。その次が富山県(100.7万)、山形県(102万)、宮崎県(104万)、大分県(109万)、石川県(111万)という順番。人口200万以上の16都道府県、人口100万未満の10県ということは、残りの21県が100万人台ということになる。21世紀になって、人口が200万を割ったのが、栃木、群馬、岐阜、三重など。今回の調査結果では、東京都以外のすべての県で人口が減少した。また75歳以上の人口が2000万人を越えた。このような「過疎化」や「高齢化」「少子化」は散々言われていることで、今回は特にあれこれ考えないことにする。
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