メメはホームレスだった。野良猫ともいう。毎日庭にやってきたけど猫を買う気は全くなかった。だけどある日不覚にも触ってしまった。そしてボッケ家に居候するようになったのは17年前の9月。正確な誕生日は分からないけど恐らくその半年前の3月か4月頃。つまりメメはこの春で17歳。大人になってから見た目はあまり変わらないけど去年辺りから体重が減った。以前は3.5kgだったのが3.3kgに減った。脚力がやや落ちた。外で鳥を捕ることもなくなってから随分と経つ。瞬発力も落ちたのだろう。うちの祖母や母は75くらいの頃に身長が低くなったような微かな記憶。ということはメメは人間でいうと75歳くらいかな。
メメの背中を撫でてる時、これが肩甲骨だなと思いながら更に触っているとこの出っ張りが肩甲棘(けんこうきょく)かなというのが分かるようになった。当たり前なのかもしれないけど人間と同じだ。この肩甲棘の上側、頭の側に俺が傷めた棘上筋(棘上筋)があるんだろうな。こんな事が分かるようになったのは肩を傷めたせいで色々と調べたせいだ。なんというか痛い目に遭わないと学習しない性分。
今から50年前、遠縁の幼馴染から貰った猫が居た。色が黒なので名前はクロ。母はミーと呼んでいた。祖母はチーコって呼んでたような気がする。どの名前にも反応したので猫の名前なんてテキトーで良い。メメの事を猫と呼ぶこともある。その黒猫の親は18歳でその幼馴染が生まれる前からその家に住んでいた。当時、この猫が最後の作品だなと話してたけど実際そうなった。猫も18歳になるとそれなりの貫禄が出るんだけどメメにそういうのはまだ無い。
猫は1日中殆ど寝て過ごす。昼間寝てたら夜寝られない、そんなこともなく夜も寝る。動くのは、ご飯の時とトイレ、それとより快適な場所に移動する時。動くとはいえ置き物といっていい。
置き物のくせに我儘だ。熱い湯は恐らく飲まないけど冷たい水も飲まない。なので温めの湯を入れないといけない。そこまでしても風呂場の床や洗面器の水を飲んだりする。恐らく冷たいはず。
猫の話である。昼間は俺の膝の上に乗るし洗面所やトイレに行けば着いてくる。でも夜、メメを抱いて寝床に行っても直ぐに布団から出ちゃう。布団の中は暑いから嫌なのかというと違う。夜中、メメはヨメの所にやってくる。昼間はあまりヨメに寄り付かないのに夜は違う。ヨメが寝床で横向きに寝てる時、背中から近づいて首の辺りを跨いでヨメのお腹の辺りに行く。何故わざわざ跨ぐのか分からない。たまには顔を踏んづけながら跨ぐ。
下のはストーブのところで寝ているところ。俺と一緒だとお腹の方を向かず背中を向ける。向きを逆にしようとすると手足を突っ張って嫌がる。何故なのか。
下のはストーブのところで寝ているところ。俺と一緒だとお腹の方を向かず背中を向ける。向きを逆にしようとすると手足を突っ張って嫌がる。何故なのか。
メメは出歩くことが少なくなった。そんなこんなで爪がすり減らないので伸び放題。抱っこすると時々爪が刺さる。それよりもメメは爪が引っかかって困ってることが多い。そんな時に腕を拗ったりしないので爪が取れないバカ猫。そこで爪を切ることにした。
こんな風に刺さる@能ない猫は爪を出す
伸び過ぎ@後ろ足
人間用の爪切りで切った。その後、遅ればせながら猫用爪切りを検索。それを使えば下図のように切り口が丸くなるのかと期待したけどそういうのは見つけられなかった。人間用のは爪先を意識してか刃が丸いのに…
赤線のように一回で切れる爪切りは無いっぽい
能ある鷹は爪を隠すって諺があるけど鷹の爪って猫みたいに隠せないような気がする。それと爪は nail だと思ってたら猫のは claw だった。50年くらい前にプロレスの技に鉄の爪なんてのがあったけど英語では iron nail ではなく iron claw だった。偶然だけどその技を使ってたプロレスラーの映画がつい最近公開が決まっていた。
人間用の爪切りで切った。その後、遅ればせながら猫用爪切りを検索。それを使えば下図のように切り口が丸くなるのかと期待したけどそういうのは見つけられなかった。人間用のは爪先を意識してか刃が丸いのに…
能ある鷹は爪を隠すって諺があるけど鷹の爪って猫みたいに隠せないような気がする。それと爪は nail だと思ってたら猫のは claw だった。50年くらい前にプロレスの技に鉄の爪なんてのがあったけど英語では iron nail ではなく iron claw だった。偶然だけどその技を使ってたプロレスラーの映画がつい最近公開が決まっていた。
A24、プロレス界の伝説・鉄の爪フォン・エリック一家の実話を |
映画化『アイアンクロー』公開決定 |
“呪われた一家”と呼ばれたプロレスファミリーの実話を基にした、A24が製作する新作映画『アイアンクロー』(原題:THE IRON CLAW)が、2024年4月5日から日本公開されることが決定した。 |
・・・・・略・・・・・ |
2023/12/19(火) 11:00 (シネマトゥデイ) - Yahoo!ニュース |
2ヶ月ほど前、ヨメは使っている掃除機に不満を言った。それまでにも何度か言っていた。なのでもう1台あってもいいかなと買った。買ったのは日立の CV-VP5 という昔ながらの掃除機。サイクロンでもないしとりわけ軽量というわけでもない。値段が1万円ちょいと安価なのが理由、掃除機は謳い文句ほどではないという印象だからだ。
掃除機を動かすと猫は取り乱し、何処かに飛んで逃げる。その時に何かをひっくり返したりすることもある。ところが今回買った掃除機だとそれほど反応しない。猫が無駄に暴れない掃除機だった。コードレスのハンディ掃除機だと明らかに音が小さいせか逃げない。良く分からないけど音が静かなのかな。
ストーブの前でマッサージガンを使おうとしたらそこにメメ。当然どかして俺が座る。悪戯で猫にマッサージガンを当ててみたら慌てて逃げるようではなかった。ヨメが使ってる時に猫に当ててみた。耳の後ろが痒いようで時々狂ったように後ろ足で掻く。そのせいか耳の後ろに当てると気持ちよさそうだった。もっと力の弱い振動が可能な機種だと良いかもしれないけど猫のために買うのはちょっとね。
猫にマッサージガン
掃除機を動かすと猫は取り乱し、何処かに飛んで逃げる。その時に何かをひっくり返したりすることもある。ところが今回買った掃除機だとそれほど反応しない。猫が無駄に暴れない掃除機だった。コードレスのハンディ掃除機だと明らかに音が小さいせか逃げない。良く分からないけど音が静かなのかな。
ストーブの前でマッサージガンを使おうとしたらそこにメメ。当然どかして俺が座る。悪戯で猫にマッサージガンを当ててみたら慌てて逃げるようではなかった。ヨメが使ってる時に猫に当ててみた。耳の後ろが痒いようで時々狂ったように後ろ足で掻く。そのせいか耳の後ろに当てると気持ちよさそうだった。もっと力の弱い振動が可能な機種だと良いかもしれないけど猫のために買うのはちょっとね。
朝、メメに「 今日は何するんだ? 」と聞いても無言。そのうちに何処かに居なくなる。ふと見ると一番暖かいところで寝ている。今日も1日何もしない。身だしなみだけは何時も気にしてる。身体を舐め回すので体臭は無いし何時も清潔な感じだ。爪も研ぐ。でも前足だけ。散歩しないから後ろ足の爪は伸び放題。少しは切った方が良いのかな。
ナマケモノという動物が居る、酷い名前をつけられたもんだけど自立した生活を送っている。餌だって自分で取る、何を食べてるのか知らないけど。猫は「ニャー」という呪文を唱えると餌が出て来る。何処で覚えたのか分からない。猫はストーブに火をつけるのを手伝うわけでもないし薪を運んで来るなんてのは未だかつてやったことがない。生まれてこの方働いたことがない。猫にこそナマケモノという名が相応しい。
江戸時代の頃から『世の中に 寝るほど楽は なかりけり 浮世の馬鹿は 起きて働く』と言われている。猫は誰でも本能でそれを知っているようだ。知ってるどころかそんなんで生きていけるのは何故なのか。そこに人間が知るべき答えが、あるような気がする。そんなわけないか。
ストーブの前
ナマケモノという動物が居る、酷い名前をつけられたもんだけど自立した生活を送っている。餌だって自分で取る、何を食べてるのか知らないけど。猫は「ニャー」という呪文を唱えると餌が出て来る。何処で覚えたのか分からない。猫はストーブに火をつけるのを手伝うわけでもないし薪を運んで来るなんてのは未だかつてやったことがない。生まれてこの方働いたことがない。猫にこそナマケモノという名が相応しい。
江戸時代の頃から『世の中に 寝るほど楽は なかりけり 浮世の馬鹿は 起きて働く』と言われている。猫は誰でも本能でそれを知っているようだ。知ってるどころかそんなんで生きていけるのは何故なのか。そこに人間が知るべき答えが、あるような気がする。そんなわけないか。
窓の外、鳥を咥えた猫。多分飼い猫。その頃うちの猫はというと朝寝昼寝夜寝のうちの朝寝。その後シームレスに昼寝へと続く。メメが最後に鳥を獲ってきたのは何時だろ。あと数ヶ月で17か。セブンティーンと言うと聞こえはいいが人間で言うとヨメくらいの歳かな、だったら婆だな。
キャッチ&リリースという釣りは生理的に受け入れ難い。魚の習性を利用し、騙してただ傷付けるだけ感がヤダ。釣るなら食べる。食べないなら見るだけだ。猫釣りでは勿論猫は食べないので昭和なダジャレだとキャット&リリース。猫釣りのポイントは今の時期だと一番温かい場所。それはストーブの前。そこは運動不足な猫のリハビリ場でもある。
柴ではなく紫。でもシバケンって読んじゃうよね。ヨメはお約束通りシバケンと読んだ。Google で『紫犬』で検索しても柴犬が出てきた。Google 恐べし。ちなみに『"紫犬"』で検索すると紫色の犬が出てきた。
猫の体温測定値は仮病に使えるってネットにあったので測ってみた。犬猫病院だと肛門に体温計を入れるけどそれはちょっと。ここが脇の下なのか微妙だけど入れてみた。体温計の数字が変わっていく様子を見るのは初めてだ。直ぐに38.1℃で数字の変化が止まり測定終了の知らせ。人間だと頭がボーッとする体温だけど猫はそんなことないのか。だとしたら何故なのか。
人間は言葉を使うことによって大半の意思が通じる。だけど相手が猫だと言葉が通じてる気がしない。猫は自分の名前は認識してなくて人間が「メメ、メメ」と鳴いている。「ダメッ」と1回言うのと何度も言うのは違う意味。音程が違ったら別の意味。そもそも全部鳴いてると認識してる。だから何を言っても知らん顔というオレサマ仮説。だけど…、ただ馬鹿なだけかもしれない。
最近メメは膝の上に良く乗ってくる。ここに暖を取ったり休むのではなく「飯寄越せ」か「外に行くから玄関開けろ」という意思表示みたいなのだ。なので放ったらかしてると下のように催促する。膝から下ろすと目的の方に行くので初めて何を要求してるのか分かるという次第。でもただ暖を取ったり休む時もあるのでややこしい。なので猫相手に忖度せず何か意思表示するまでは放置。でも重い。
これはやらせ写真
意思疎通が言葉だけと思い込んでると将来宇宙人を相手にした時に誤解されて戦争になるかもしれないな。ちょっと心配だ。
最近メメは膝の上に良く乗ってくる。ここに暖を取ったり休むのではなく「飯寄越せ」か「外に行くから玄関開けろ」という意思表示みたいなのだ。なので放ったらかしてると下のように催促する。膝から下ろすと目的の方に行くので初めて何を要求してるのか分かるという次第。でもただ暖を取ったり休む時もあるのでややこしい。なので猫相手に忖度せず何か意思表示するまでは放置。でも重い。
意思疎通が言葉だけと思い込んでると将来宇宙人を相手にした時に誤解されて戦争になるかもしれないな。ちょっと心配だ。
メメが外から帰ってきた。でも窓の外で耳だけ出している。「入れてください」という気持ちは感じられない。「なにやってんだ、早く入れろ」としか伝わって来ない。そんなこんなでお役所の文章と猫の気持ちは命令形に変えるとしっくり来る。
木陰のところにある寒暖計が32℃を示している。そんな時の室内もそれなり。外から戻ってくると日の当たる窓際にメメ。猫は暑さに強いとはいえよくこんなところで昼寝してるもんだと呆れる。
干した洗濯物をカゴから出して畳んでたら隙を見てメメが籠城。普段は別室でやってるけどこの日は居間。だから初物として入ったようだ。その楽しみを邪魔されてると思ったのか反抗的な態度。シャーッって言ったら合せ技1本って感じだったけどそれは言わなかった、残念。
夏は暑い。だけど長野県は標高が高いので朝晩は涼しかったりする。窓を開けっ放しで寝ると寒さで目が覚めることもある。そんなんだから夏でも長袖が欲しいと思うことがあるので平野部のように冬物を全部片付けるような衣替えはしない。とはいえさすがにこれは夏には着ないだろうという服は片付ける。その代わりにヨメが夏服、夏にしか着ない服が入っている衣装ケースを出してベッドの上に置いといた。そしたら早速メメがその中に寝ていた。それにしてもこの素早さは何なんだ。