出先からの帰り道。
「 あれ? 何処に行くの? 」
「 ジャガイモ買いに行く 」
「 無いの良く知ってたね 」
「 冷蔵庫のところに書いてあったじゃん 」
「 知らない 」
「 あんたが書いたんでしょうに 」
「 ・・・・・ 」
スーパーで先ずジャガイモをカゴに入れた。数日前、人参が2本しか無かったのを思い出した。まだ残ってるかもしれないし、ちょっと値段が高いような気がしたけど少しだけ買うことにした。家に帰ってきて人参を冷蔵庫に入れようとしたら人参は1本も無かった。買って良かった。
筆跡はヨメ
同じ日、メメが何となく排泄物臭。洗濯することにした。メメは自分で舐めて何時も綺麗にしてるんだけど、こちらとしては綺麗になるのを待っていられないことが稀にある。それがこの17年でたったの3~4回。水浴びだの風呂は嫌いだけど仕方がない。今回は、俺が風呂に入ってる時に洗って、洗い終わったらヨメが乾かすという手順。こんな時、メメは自分に嫌な事をしたのは俺ではなくヨメ、そういう上書きの記憶になるのかな。
メメ「 こいつは悪者だ 」
「 あれ? 何処に行くの? 」
「 ジャガイモ買いに行く 」
「 無いの良く知ってたね 」
「 冷蔵庫のところに書いてあったじゃん 」
「 知らない 」
「 あんたが書いたんでしょうに 」
「 ・・・・・ 」
スーパーで先ずジャガイモをカゴに入れた。数日前、人参が2本しか無かったのを思い出した。まだ残ってるかもしれないし、ちょっと値段が高いような気がしたけど少しだけ買うことにした。家に帰ってきて人参を冷蔵庫に入れようとしたら人参は1本も無かった。買って良かった。
同じ日、メメが何となく排泄物臭。洗濯することにした。メメは自分で舐めて何時も綺麗にしてるんだけど、こちらとしては綺麗になるのを待っていられないことが稀にある。それがこの17年でたったの3~4回。水浴びだの風呂は嫌いだけど仕方がない。今回は、俺が風呂に入ってる時に洗って、洗い終わったらヨメが乾かすという手順。こんな時、メメは自分に嫌な事をしたのは俺ではなくヨメ、そういう上書きの記憶になるのかな。
「 何これ? 」
「 シールドについてたやつ 」
「 シールド??? 」
「 この前のワイン 」
「 ・・・・・ 」
シールドったら何かを遮蔽する物だ、何故それにクッキーがついてるのか。少ししてヨメが北海道で買ってきた酒のことを言ってるのだと気がついた。シールドに似てる何かだけどその言葉が出て来ない。またヨメに記憶を破壊された。近い将来、何処かで誰かに認知症だなんて言いがかりをつけられる恐れを感じた。
ということで『シールド 酒』で検索したらシードルが出てきた。シールドなんて言われたのでシードルが記憶から飛んでしまった。Google は毎日ヨメみたいなのを沢山相手にしてるのだろう。その察する力に負けた。でも俺もヨメを相手にして察する力を鍛えられるのかもしれないという微かな希望。
シールドからシードルを出してくるなんて、Google 恐べし
ここでサイダーが出て来るとは@アサヒビール相談室より
「 シールドについてたやつ 」
「 シールド??? 」
「 この前のワイン 」
「 ・・・・・ 」
シールドったら何かを遮蔽する物だ、何故それにクッキーがついてるのか。少ししてヨメが北海道で買ってきた酒のことを言ってるのだと気がついた。シールドに似てる何かだけどその言葉が出て来ない。またヨメに記憶を破壊された。近い将来、何処かで誰かに認知症だなんて言いがかりをつけられる恐れを感じた。
ということで『シールド 酒』で検索したらシードルが出てきた。シールドなんて言われたのでシードルが記憶から飛んでしまった。Google は毎日ヨメみたいなのを沢山相手にしてるのだろう。その察する力に負けた。でも俺もヨメを相手にして察する力を鍛えられるのかもしれないという微かな希望。
『青島くんはいじわる』を観てるんだけど、
ヨメ「 もう終わったの? 面白いと直ぐ終わっちゃうんだよねぇ 」
オレ「 1時間ドラマじゃなくて30分だからな 」
ヨメ「 え゛ーーーっ、そうなの、知らなかった 」
道理で短く感じたわけだ、ってところかな。そんな時間感覚だからヨメは家中に時計があるのに「 もうこんな時間だ、あれやるつもりだったのにぃ~ 」としょっちゅう言っている。時計が幾つあっても見なけりゃ時刻は分からない。
毎日だりー
今日、画期的な進歩があった。ヨメは畑の草取りなどでタイマーを使うと時間通りに何かが出来るというのを発見したのだ。タイマーは時間が経つとピピピッと教えてくれるのだ。人類が月に第一歩を踏んだくらいの大きな進歩だ。何事も自分の弱点を知ることが第一歩、なのか。だがしかし、「 あれ? タイマー何処に置いたっけ? 」と言いながら探し始めた。老婆は1日にして成らず。
ヨメ「 もう終わったの? 面白いと直ぐ終わっちゃうんだよねぇ 」
オレ「 1時間ドラマじゃなくて30分だからな 」
ヨメ「 え゛ーーーっ、そうなの、知らなかった 」
道理で短く感じたわけだ、ってところかな。そんな時間感覚だからヨメは家中に時計があるのに「 もうこんな時間だ、あれやるつもりだったのにぃ~ 」としょっちゅう言っている。時計が幾つあっても見なけりゃ時刻は分からない。
今日、画期的な進歩があった。ヨメは畑の草取りなどでタイマーを使うと時間通りに何かが出来るというのを発見したのだ。タイマーは時間が経つとピピピッと教えてくれるのだ。人類が月に第一歩を踏んだくらいの大きな進歩だ。何事も自分の弱点を知ることが第一歩、なのか。だがしかし、「 あれ? タイマー何処に置いたっけ? 」と言いながら探し始めた。老婆は1日にして成らず。
録画した映画を観た。ヒロインは耳が聞こえない人。それを見終わってから…
「 キューリー夫人って三重苦だよね 」
「 ・・・・・ 」
「 間違えた、ナイチンゲールだ、ナイチンゲール 」
「 話したくない 」
「 間違えは誰でもあるって 」
「 (そんな間違えをする人は居ない) 」
一瞬、三重苦の人の名前が俺の記憶から飛んだ。この話をしたら 「え! え! 名前が出てこない 」と同じ状態になってしまった人も居た。
こんな風にヨメは俺の記憶を破壊する。記憶が残っていても強固な記憶の糸が細くなるという後遺症が残ることがある。すると以後思い出すのに若干だけど時間がかかる。こういう現象って何か名前があるのかな。
よそ見して湯呑み茶碗からお茶が溢れることはある。でも急須のオーバーフローは珍しいと思う
「 キューリー夫人って三重苦だよね 」
「 ・・・・・ 」
「 間違えた、ナイチンゲールだ、ナイチンゲール 」
「 話したくない 」
「 間違えは誰でもあるって 」
「 (そんな間違えをする人は居ない) 」
一瞬、三重苦の人の名前が俺の記憶から飛んだ。この話をしたら 「え! え! 名前が出てこない 」と同じ状態になってしまった人も居た。
こんな風にヨメは俺の記憶を破壊する。記憶が残っていても強固な記憶の糸が細くなるという後遺症が残ることがある。すると以後思い出すのに若干だけど時間がかかる。こういう現象って何か名前があるのかな。
よそ見して湯呑み茶碗からお茶が溢れることはある。でも急須のオーバーフローは珍しいと思う
川上村にあった気になる木がヤマナシだと分かったのでヨメはヤマナシの事を調べた。すると「 花の直径が2.5~3cmだから大きいね 」と言う。実物を見てた俺はそんなに大きい感じはしなかった。ちなみにヨメはヤマナシの木に花が咲いていたのに気が付かいてなかった。ヨメは「 こんなだよ 」と指で示した。
図-1 ヨメが示した花の大きさ
指で大きさを示す時は親指と人差し指を使う。でもその間が1cm有るか無いか。なので「 どれが3cmなの? 」と聞くとなんと下図の赤い部分。直径の話をしてたからこんなのは思いつかない。ちなみに赤い線の長さは10cmくらいありそう。根拠は3cm×円周率。
図-2 赤い丸が花の大きさと言いたいようだ
図-2方式で花の大きさを示すなら直径1cmくらいの小さな花なら図-3みたいになるのかな。
図-3 小さな花の時
指で大きさを示す時は親指と人差し指を使う。でもその間が1cm有るか無いか。なので「 どれが3cmなの? 」と聞くとなんと下図の赤い部分。直径の話をしてたからこんなのは思いつかない。ちなみに赤い線の長さは10cmくらいありそう。根拠は3cm×円周率。
図-2方式で花の大きさを示すなら直径1cmくらいの小さな花なら図-3みたいになるのかな。
ヨメは長者山に行った。場所は長野市だけど2010年に編入する前は信州新町。そこには雪が積もっているのでスキー用のポールを持っていった。40年くらい前に俺が買ったポールだけどヨメが時々使っている。グリップのところがずっと壊れたままなので直すことにした。そしたらヨメは自分のポールに何勝手なことをと口撃してきた。
記憶が無かったり間違って記憶してる人を相手にするのは大変だ。兎に角俺のポールを自分のだと言い張る。しかも逆に自分のポールが俺のだと言う。そこでエビデンスを探した。有った。40年くらい前に行ったスキーの写真の中に有った。まだデジカメが無い頃の写真だ。その写真にちゃんと写っていた。そしてヨメは静かになった。それにしても困ったもんだ。
ヨメが台所で何かしてた時に「こんな電池が落ちてるよ」とやって来た。充電式の電池だけど何に使ったのか直ぐに思い出せなかった。ふと台所の方を見ると時計が明後日な時刻を示してた。この時計、諸般の事情で裏側はこんな風になっている。そんな訳で電池がポロッと外れちゃったってわけだ。それよりもヨメが時計というか時間なんて全く気にしてないというのが分かった。時空の研究をしていたアインシュタインは、自分の研究の半分に全く興味を示さない人間が実在するというのを知ったらショックで寝込みそうだ。
裏蓋ナシ
ヨメは電池を入れるところが2つあるのになんで1個で動くんだと不思議。目覚まし時計なんだから時計を動かすのとアラームを鳴らすのが別の電池なんてのはよくある話。
ヨメは電池を入れるところが2つあるのになんで1個で動くんだと不思議。目覚まし時計なんだから時計を動かすのとアラームを鳴らすのが別の電池なんてのはよくある話。
料理酒や味醂は2リットルくらいのペットボトルで買う。それを小さなのに移し替えて使っている。その小さなボトルの蓋がダメになった。
「 小さなボトルを買うかな 」
「 このままでも使えるからいいよ 」
不便だから下のように直した。ペットボトルの蓋を少し切り取って半田ごてで溶着。樹脂がつく接着剤があると良いんだけどそういうのは無い。
「 こういう風に直したから 」
「 新しいの買えばいいじゃん 」
「 はぁ? 」
ヨメは日記を書いている。これがボケ防止だなと思うのはまだ早い。日記というのは毎日書くものだけどヨメは数日前のことを書く。その日にその日のことを書かないのだ。すると一昨日の朝の味噌汁って何だっけ、昨日の昼は何食べたっけと色々聞いてくる。そんなの覚えてるわけがない。覚えていても面倒臭いので毎回知らないと言う。教えたら俺はゴーストライターになってしまう。するとヨメは何だっけかなぁと思い出そうとする。
閃いた! 一昨日日記というのを書けば良いのだ。さすがに今日の事は大体覚えてるから頭は使わない。でも一昨日の事はけっこう忘れるもんだ。それを思い出そうとすると頭はフル回転。つまりボケ防止になるんじゃないか、と考えた。でも気が付いた。ずっとそれやって来てるのにヨメはアレ気味だからこの案は残念ながらボツだ。
もう何度かこのブログに書いたと思うけど佐久の味噌汁は具の種類が多い。するとこんなことが起きる。ほうれん草の味噌汁をヨメに作ってくれと頼むとほうれん草以外の野菜が入る。白菜の味噌汁を頼むとやはり白菜以外の野菜が入る。結局何を頼んでも中身は似たりよったりになる。なのにヨメは一昨日の味噌汁何だっけと聞く。もし答えるなら毎回「 五目味噌汁 」になるかな。
閃いた! 一昨日日記というのを書けば良いのだ。さすがに今日の事は大体覚えてるから頭は使わない。でも一昨日の事はけっこう忘れるもんだ。それを思い出そうとすると頭はフル回転。つまりボケ防止になるんじゃないか、と考えた。でも気が付いた。ずっとそれやって来てるのにヨメはアレ気味だからこの案は残念ながらボツだ。
もう何度かこのブログに書いたと思うけど佐久の味噌汁は具の種類が多い。するとこんなことが起きる。ほうれん草の味噌汁をヨメに作ってくれと頼むとほうれん草以外の野菜が入る。白菜の味噌汁を頼むとやはり白菜以外の野菜が入る。結局何を頼んでも中身は似たりよったりになる。なのにヨメは一昨日の味噌汁何だっけと聞く。もし答えるなら毎回「 五目味噌汁 」になるかな。
夕飯何するって聞かれて迷ってるうちに「 鮭でも良い? 」とまた聞くので「いいよ」と返事した。そしたら「 あ゛ーーっ、鮭がこんなにある 」という声。20%引きに釣られて家にあるのを忘れて4パックも買っていた。ボケると同じ物を買い続けることがあると言われている。まぁでも冷凍庫のスペースは限られているのでこのくらいが限度かな。冷蔵不要なものだと危ない。
鮭が4パック
結婚してウン10年も経つ年寄り夫婦の会話は次のような代名詞だけの会話になる。
爺「 おい、アレ 」
婆「 ハイハイ(お茶ですね) 」
爺「 アレも 」
婆「 ハイハイ(かりん糖は今用意してますよ) 」
ボッケ家ではヨメが代名詞と動詞だけで話をすることが多い。なので何を言ってるのか分からない。本当は分かるけどヨメに忖度するのはヤダからちゃんと話さないと相手にしない。だからこんな感じのやり取りになる。
ヨメ「 コレをアレして欲しい」
俺「 ナンじゃソレ」
しかし話題が知らない間に変わってたりするとさすがに分からない。真剣に聞いてると、ん? これ何の話してるんだとなる。だから「誰の話?」とか「何の話?」が口癖だ。そして話題が余りにも明後日な変わり方をしてると俺はキレる。
爺「 おい、アレ 」
婆「 ハイハイ(お茶ですね) 」
爺「 アレも 」
婆「 ハイハイ(かりん糖は今用意してますよ) 」
ボッケ家ではヨメが代名詞と動詞だけで話をすることが多い。なので何を言ってるのか分からない。本当は分かるけどヨメに忖度するのはヤダからちゃんと話さないと相手にしない。だからこんな感じのやり取りになる。
ヨメ「 コレをアレして欲しい」
俺「 ナンじゃソレ」
しかし話題が知らない間に変わってたりするとさすがに分からない。真剣に聞いてると、ん? これ何の話してるんだとなる。だから「誰の話?」とか「何の話?」が口癖だ。そして話題が余りにも明後日な変わり方をしてると俺はキレる。
ヨメは吹き抜けの壁を掃除するんだと言い出した。クライミングで培った技術を駆使して天井の梁にロープをかけて軽業師的掃除。見て分かる部分の技術的な解説をすると、雑巾を持った左手と反対側に右足を伸ばしてバランスを取ってるところ。しかも右足で壁を押している。そうすることによって一番遠くまで拭くことが可能になった。
ここのところ登場が減ったメメだけど、寝てばかりいて変わったことが1つも無いので仕方ない。壁掃除のお手伝いも出来ない。
ここのところ登場が減ったメメだけど、寝てばかりいて変わったことが1つも無いので仕方ない。壁掃除のお手伝いも出来ない。
「 夕飯何にする? 」 |
「 何が出来るの? 」 |
「 ワカサギのかき揚げ 」 |
「 それでいいよ 」 |
「 他には… 」 |
「 ワカサギでいいよ 」←武士に二言は無い |
食べたくない物だったら久々にチキン・カレーを作るつもりだったけどストライクゾーンな回答だったので作って貰うことにした。ちなみに翌日にチキン・カレーを作った。遊びに行って帰った時、夕飯を作る人が先に風呂に入ることにしてる。夕食を作るのは大変だけどせめて一番風呂にってところである。きっちり決めてるわけじゃないけどその方が都合が良い。
以前にも1度やったけど上手く行かなかった。その後ボイラーを交換。新しいボイラーではに初めての試み。風呂を17時に沸くようにしてたら奇しくも帰ったのが丁度17時。風呂沸いてるよとサプライズ気味に言ったんだけど無反応。「 まだ家に着いたばかりなのに何でもう沸いてるの? 」と言う場面である。なのに何も言わずに入ろうとしたので「不思議に思わないの?」と聞いた。
ヨメの靴下に穴が空いていた。靴下って何時の間にか穴が空いてることがある。捨てるのかなと思ったらウールだからと言いながら縫いだした。「貧乏ちいから止めろぉ、捨てちゃえ」って言ったら家で履くんだからと穴で無い所も縫ったりでこんな風になった。
目はボタン
ヨメが帰ってくるなり「 トートバッグが無い! 」とあたふたと車の中を探し回っていた。買い物した時に何処かに置き忘れたみたいだって言う。ヨメが探している間に電話して聞いたらあっさり「あるよ」と。誰かが見つけて直ぐに届けてくれたようだ。財布も免許証も全部バッグの中なので送迎。届けてくれた人にお礼を言えないのが残念。
ハシビロコウの絵が掠れてきた