気がつけば、夏休みに突入しています。
今日くらい晴れて暑くなれば、ああ夏休みになってしまったあ、と実感できますね。
7月中は、徒歩1分の公園でラジオ体操が催されるので、とってもつらいです。
学校がある毎日より、夏休みになってからの方が、30分も早く起きるんです、私まで。
なんで?と疑問に思いつつ、しかたなく起きてますが。
今日の本題は、1学期最後のひらきよみの時の話です。
なんだか、ずいぶん前の出来事のように思えますが、7月13日(金曜日)でした。
(それからまだ10日しかたってないなんて!!)
ペアの方と1冊づつ読みました。私はこの本↓
『かたつむりとさる』
ヤン・サン 再話 ハー・ダン 下絵
モンのこどもたち 刺繍
やすい きよこ 訳
むかし むかし いっぴきの さるが
たべものを さがしていた。
すると やはり たべものを
さがしにきた かたつむりに であった。
昔話の定番、むかしむかし‥で始まるおはなしって、なんかいいなあと思ってしまいます。
むかし、昔のことだから、理不尽な設定や、わからずやの動物や、わけもなく意地悪な人
がいてもいいんです。だって、だれも知らない昔だし(笑)。
このお話も、偶然であった、かたつむりに、さるがわけもなく、意地悪いことを言い出します。
体が大きくて能力がある自分だって、食べもの探しは大変な作業なのに、
のろのろ歩きのおまえでは、とっても無理なことだろうって。
でも、かたつむりは怒ったり、泣いたりしないんです。
かたつむりは こたえた。
「ぼくだって ちゃんと たべものを
みつけて たべてるよ。
そんな ばかにしたふうに いうんなら、
かけっこしてみようよ」
3日後にかけっこの約束をして、さるとかたつむりは別れます。
何の戦略もたてず、自分の身体能力を疑わないさると、頭をつかって、作戦を立てた
かたつむりの、どちらがかけっこに勝つのでしょうね~。
お話の成り行きとしては、けなげなかたつむりが勝者ですよね。使った作戦が
この本の、一番のおもしろいところでしょうか‥。
かけっこって言ったのだから、ほんとの駆け足だけで勝負しないのはずるいんじゃない?と
私の音読を聞いていた夫は言いましたが。
いいんです、そんなルール。これは「むかしむかしのおはなし」なんだから。
この本のもうひとつの楽しみは、モン族のこどもたちがちくちくと刺していった刺繍です。
どのページもすべて、絵は刺繍でできています。