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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

ぐりとぐらとなかまたち@うらわ美術館

2008-07-14 22:12:18 | 好きなもの・美術館や展覧会

先週末からはじまった「ぐりとぐらとなかまたち 山脇百合子絵本原画展」に
昨日、行ってきました。

うらわ美術館は、京浜東北線の浦和駅から歩いて7分くらいでしょうか。
家から近いのに、訪れたのは初めてでした。
ホテルの3階のフロアにあって、シンプルで「ちょうどよい空間」だと感じました。

山脇百合子さんの絵は、余白があって、どんな絵もすっきりと清楚です。
展示の仕方も、特に凝った演出もなく、それがかえっていい感じでした。
同じ大きさの白木のフレームに絵がおさまり、その絵が、白い空間に
清楚に並んでいて‥
所々に、テーブルと、椅子がわりのおおきなスクエアクッションがあって、
壁にある原画と、それが本になったものを、かわるがわるに楽しむことが
できるようになっていました。

原画の数は、私が思っていたよりも、ずっとずっと多くって‥
ぐりぐらシリーズの中で、みあたらなかったのは、
「ぐりとぐらのかいすいよく」だけだったと思います。
1冊まるまるの絵を順にみていかれるものもありましたし、かるたの原画は、
嬉しいことに、【あ】からはじまるそのすべてを見ることができました。

ぐりとぐらかるた

ちょうど発売された時、娘が保育園に通っていたころだったので、
それはそれはよくやりました。でも小学校へあがってからは、
目にすることもなくなって。
けれど、結構、覚えていましたねー。

【な】 なかよしないた なかよく ないた    とか、
【る】 るすばんいるかと いるかが きいた   とか、
【み】 みどりのらいおん みみまで みどり   とか。



ぐりとぐら』や『そらいろのたね』の頃は、切り貼りされていた原画もありました。

なんていったらいいのかなー
熱い気持ちがこみ上げてきましたよ、一瞬。

自分が小さい頃に知っていた、数少ない絵本のうちの1冊が、ぐりとぐらですから。
幼稚園のテーブルの上で見ていたぐりとぐらも、娘が生まれて、一緒に楽しんだ
ぐりとぐらも、始まりは、このたった1枚の、ここにある絵だったんだと思うと‥。

ぐりとぐらのおきゃくさま』も、かすかに私の記憶に残っているのです。
だから思い入れのある「特別な絵本」。

雪の中で、ぐりとぐらが大きな足跡を見つけて、そのあとをたどっていって、
自分たちの家の中へと、その足跡が続いているのを発見する場面‥
(8ページ、9ページですね)

家の煙突から煙が上がっています。
あたりは一面の雪で、家の後ろにある木々は
寒々としていて‥
本で見ていたときは、特に感動するようなこともなかった場面なのに、
原画を丹念に見ていたら、ぐりとぐらの隣に、今まさに自分自身が立っているような、
そんな不思議な錯覚にとらわれました。

いろんな絵本の原画を今までに見ましたが、こんなふうにその物語の中に
自分がいるような気持ちになったのは、初めてのことでした。



山脇百合子さんの絵は、どれもとても丁寧に描かれています。
わりと最近の『ぐりとぐらの1ねんかん』の原画は、12か月+最後のパーティの場面も
表紙も裏表紙もすべてそろっていて、しかも、1月、2月、と原画の上に鉛筆で
書かれていた文字は、フランス語ではないでしょうか。
なんかとっても素敵でした。
(私は、この1年間の本の中では、部屋の中が描かれている「3月」が
一番好きなのですが、今回、それに娘が同意してくれたことに、
ちょっぴり成長をみたような気がしました。)




会場を出たところには、大きなパネル(冒頭の写真です)と
椅子が2つ用意されていて、‥椅子はもちろん青と赤です‥
<耳>がついている、青い帽子と赤い帽子も置いてあります。

そう、ぐりとぐらになって、写真が撮れるのです!

無理やり、小6女子に青い帽子をかぶってもらいましたが‥パネルの前に立つと
もう文字が隠れてしまうくらいの背なんです。椅子に座って~と頼むのも憚られ、
それでも一応、写真を撮りました。


展覧会は8月31日まで。期間中、参加費無料のワークショップがあったり、
(昨日は、粘土でおいしいものをつくろう)絵本の読み聞かせの時間もあるようです。



コメント (10)
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