オトナのナツヤスミ
この魅惑的な言葉の響きと、掲載画像に誘われて、昨日ひとりで日本橋浜町へ
出かけてきました。
大人 夏休み。
普通に記すと、ただの普通な言葉でしかないのに、この二つが「の」で結ばれ
さらに、オトナ ナツヤスミ と変わると、それだけでぐっと涼やかな感じと、
惹きつける力が働くのはなんででしょう? 不思議です。
子どものときは、夏になると、「夏休みがやってくる」だったのに、学校を卒業し
働きはじめると、「夏休みをいつ取る?」というふうに、自分から進んでいかないと
自然にはやってきてくれないものに変りました、よね?
さらに、自分の家に子どもが居て、それを中心に生活が回るようになってくると、
子どもには自然にやってきてくれる夏休みも、大人であり、親の私には、進んで
勝手に「取る」わけにもいかない貴重なものに、さらに変化してきました。
だから、オトナのナツヤスミ という言葉に魅了されるのでしょうね~
その、いつでもウェルカム的な雰囲気に・笑。
前置きというか、能書きが長くなりましたが、ヒナトノオトさんの企画は今回も
とてもいいですよー。
いただいた案内ハガキにあったとおり、織り布、バッグ、装身具。
陶やガラスや木の器。北欧の生活具。ほんとうに充実しています。
どれもどの作品にも、作り手の方が居て、その人が自分の頭と心と手をフル回転させて
気持ちをこめて作ったもので‥その想いを集めたら、いったいどれくらいに
なるのかなあと思うとちょっとコワイ気もするけど、棚や机の上や、壁に飾られている
品々は、どれも、しんとしてお行儀がよく、澄まし顔をしています。
そう見えるくらい‥なんていったらいいのかな‥もうその段階では作り手さんの
手を離れて、ひとつのものとして存在していて、使ってくれる誰かを待っているのです、きっと。
見ている他の方々も(もちろん私も)とても楽しそうなのは、どうやってそれらを
使おうか、あるいは喜んでくれそうな誰かに贈ろうかと、考えているから
なんでしょうね。
作り手の方は、出来上がった直後の喜びよりも、選んでもらった喜び、さらには
使い続けてもらった喜びの方が、ずっと大きいのだろうなあと想像します。
5年後の布、10年後の器、12年後のリングやネックレスなどなど‥。
時間が経つということは、生活の一部になって、共に生きて行くということでもあるし‥
使い切ったらおしまいとか、いらなくなったら捨てればいいの、対極にあるものだから
選ぶひとときは、さらに楽しいのでしょう‥。
なんか、わかったような気がしてきました。選んだものと一緒に過ごしていく時間までもを
一緒に選んでいるのだろうなあということが。
これもある意味「旅行」です。
※画像はヒナタノオトさんのサイトよりお借りしました。
いい写真ですよね、ぐっときます。会期は8月29日まで。
この魅惑的な言葉の響きと、掲載画像に誘われて、昨日ひとりで日本橋浜町へ
出かけてきました。
大人 夏休み。
普通に記すと、ただの普通な言葉でしかないのに、この二つが「の」で結ばれ
さらに、オトナ ナツヤスミ と変わると、それだけでぐっと涼やかな感じと、
惹きつける力が働くのはなんででしょう? 不思議です。
子どものときは、夏になると、「夏休みがやってくる」だったのに、学校を卒業し
働きはじめると、「夏休みをいつ取る?」というふうに、自分から進んでいかないと
自然にはやってきてくれないものに変りました、よね?
さらに、自分の家に子どもが居て、それを中心に生活が回るようになってくると、
子どもには自然にやってきてくれる夏休みも、大人であり、親の私には、進んで
勝手に「取る」わけにもいかない貴重なものに、さらに変化してきました。
だから、オトナのナツヤスミ という言葉に魅了されるのでしょうね~
その、いつでもウェルカム的な雰囲気に・笑。
前置きというか、能書きが長くなりましたが、ヒナトノオトさんの企画は今回も
とてもいいですよー。
いただいた案内ハガキにあったとおり、織り布、バッグ、装身具。
陶やガラスや木の器。北欧の生活具。ほんとうに充実しています。
どれもどの作品にも、作り手の方が居て、その人が自分の頭と心と手をフル回転させて
気持ちをこめて作ったもので‥その想いを集めたら、いったいどれくらいに
なるのかなあと思うとちょっとコワイ気もするけど、棚や机の上や、壁に飾られている
品々は、どれも、しんとしてお行儀がよく、澄まし顔をしています。
そう見えるくらい‥なんていったらいいのかな‥もうその段階では作り手さんの
手を離れて、ひとつのものとして存在していて、使ってくれる誰かを待っているのです、きっと。
見ている他の方々も(もちろん私も)とても楽しそうなのは、どうやってそれらを
使おうか、あるいは喜んでくれそうな誰かに贈ろうかと、考えているから
なんでしょうね。
作り手の方は、出来上がった直後の喜びよりも、選んでもらった喜び、さらには
使い続けてもらった喜びの方が、ずっと大きいのだろうなあと想像します。
5年後の布、10年後の器、12年後のリングやネックレスなどなど‥。
時間が経つということは、生活の一部になって、共に生きて行くということでもあるし‥
使い切ったらおしまいとか、いらなくなったら捨てればいいの、対極にあるものだから
選ぶひとときは、さらに楽しいのでしょう‥。
なんか、わかったような気がしてきました。選んだものと一緒に過ごしていく時間までもを
一緒に選んでいるのだろうなあということが。
これもある意味「旅行」です。
![](http://hinata-note.com/exhibition/images/2010/07otonatsu.jpg)
いい写真ですよね、ぐっときます。会期は8月29日まで。