冷たい雨の土曜日でしたが、予定していた通り、ヘアカットを済ませた後
渋谷まで行きました。たばこと塩の博物館で開催中の特別展をみるためです。
雨のおかげか、渋谷駅周辺も、公園通りも、展覧会会場内も、ほどほどの人で‥
ゆっくり楽しみことができました。
会場も大きくないし、作品の数も、和田誠さんの今までのお仕事内容とその中味の充実度を
思えば、少ないといってもいいと思いますが、見ごたえはありました。
特に、今回の展覧会のために、過去の作品をすべてカラー作品に描きなおした
「ピース」のシリーズと、これって油絵と? 一瞬思わせられた、リキテックスを使った、
映画の中の一場面のシリーズ‥タバコが欠かせないシーン‥は
とてもよかったです。
和田誠さんは、(前にも書きましたが)1936年生まれで、私の母と同じ年に
生まれているのです。(なんと、横尾忠則さんも!)
そういう年代の方が、現役で活躍されていることをとても頼もしく思い、いつまでも、
いつまでも、お願いします、と手を合わせたいような(笑)気持ちになりました。
会場の中で、「ただいま製作中」という製作風景のビデオを観ることができるので、
(上映時間は30分弱です)展覧会へ行った方は、ぜひぜひお薦めします。
※私は、4階の会場で観たのですが、1階会場へ降りてきたら、そこでも同じものを、
さらに大きなテレビで流していました。なーんだと思いましたが、4階で観ることの
利点は、描かれた絵を、再度見直しに行くのが容易だということです。
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この後に、今度は六本木へ行き、今日まで開催だった「あいもも展」を観ました。
4月にお亡くなりになった、沢田としきさんの双子のお嬢さんが中心となって
開催していた展覧会です。
こちらもとてもよい展示でした。
10月9日。ジョン・レノンの誕生日に、74歳の和田誠さんの絵と、
51歳で、病で逝ってしまった沢田としきさんの絵を、観ることができたのは
偶然が重なってのことですが、それでも、深く心に残る一日となりました。