先週の日曜日、世田谷美術館で、横尾忠則展を観てきました。
世田谷美術館は、電車とバスの乗り継ぎで‥川口からは遠いです。
用賀駅からのバスの本数が少なかったので、小田急線の成城学園まで
行って、そこから渋谷駅行きのバスに乗りました。
午前中雨が降っていたせいか、バス停から美術館入口まで、
緑がしっとりしてて、人も少なくいい感じでした。
中は、やはり思ったとおりの混み具合。
小さな子供や、赤ちゃん連れのお若いご夫婦も何組もいて、
横尾せんせいの、ファン層の厚さを感じました。
私が最初に興味を持ったのは、『私の夢日記』という文庫を読んだときで、
1980年代の初めだったと思います。
グラフィックデザイナーをやめて、自分は画家になると「画家宣言」をした
頃だったと思います。
人気デザイナーが、あえて画家になると公にするからには、よほどの理由が
あるのだろうと、そんなことを思って、当時興味を持ったのかもしれません。
リサ・ライオンを描いたもの。
滝シリーズ。
Y字路シリーズ。
温泉シリーズ、などなど‥
画家・横尾忠則の活動は精力的で、多作です。
今回の世田谷美術館にも、700点ぐらいの作品があり、
尊敬する画家、ルソーへのオマージュ的な絵画から始まって、
グラフィックデザイナー時代の原画や、新聞小説の挿絵、
雑誌の表紙など、若いころのデザイナー時代の作品も充実
していましたし、画家宣言してからの、キャンバスに描かれた
大きな作品も多数ありました。
その中でも‥
<Y字路>シリーズは、ある日郷里の町の、なじみの模型店をたずねたら
そこは壊されていて、その店跡がY字路の真ん中に立っていた、という
ところに、強く感じ入って、そこから始まったシリーズです。
こういうのを、偶然を装った必然、というのでしょうね。
たまたま行ってみた、ように見えて、その実、場所に「呼ばれて」いた
のかもしれません。
Y字路だから、分岐点で右と左に分かれるわけで‥
こっち側と、そっち側では、まるで違う世界だったりするわけで‥
なんかそういうところに、惹かれます。どの絵もおもしろかったです。
新聞の夕刊に「人生の贈りもの」という連載があり、
今週は、それも横尾忠則さんでした。
ー9・11の時もY字路を描いていたとか の質問に、こんなふうに
答えていました。
そう。デッサンで「なぶり描き」みたいなものをね。
夜自宅に戻ったら、テレビでちょうど飛行機が激突する映像が流れていた。
翌日、アトリエへ行ったら、絵が崩落現場に見えてきて、描けなくなって
未完だけど、完成にした。阪神大震災の時もそうだったけれど、
絵が他動的に完成させられる。こういう芸術行為もあるんですよね。
ほらここにも、偶然を装った必然が潜んでる、と思います。
ほぼ日刊イトイ新聞にも、今なら、冒険王・横尾忠則が掲載されてます。
こっちは、糸井氏が、横尾氏の案内で、展覧会を観た時の会話中心で、
おもしろいです。
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横尾忠則展、私も行きたいと思ってます。
世田谷美術館は、ウチからは歩いて40分くらいのところなので、
晴れた日にお散歩に、と思っているのに、
雨ばっかりで、タイミングが合わないんですよね。
でも、もうすぐ終了しちゃうから、雨でも行かなくっちゃ!
横尾さんの作品、パワーがあって好きです。
寺山修司の「天井桟敷」の関係の作品とかとても好きでしたね。
ジョンレノンとも競演してらっしゃるし...。
以前、自分が作品を出品した展覧会の審査員が横尾さんで、遠目でしたが、"生"横尾さんをお見掛けする事ができました(笑)
横尾さんが自分の作品を観てくれたんだ、と考えるだけで
なんだかうれしかったです☆
あ、そうそうBOOTS&STICKSさんのNEGAシリーズ↑かわいいですね~。地色は紺色ですか?
商品化されたら、見させていただきたいです。
親しいポスター屋さん(アートショップ?)が横尾さんの
ポスターを入荷した記念かなにかで、パーティをしたことが
あります。若かりし頃の話です(笑)
会場には、横尾さんの奇抜な極彩色の絵があって
「ちょっとHなファッションでの参加」という条件もありました。
実際、皆 普通の格好をしてましたが。
詳しく見てみると、絶対面白いことをたくさん発見できる
方なのだろうなーと思います。
原画、魅力的ですね!
世田谷美術館までがお散歩コース!!
よいところにお住まいなんですね~羨ましいです。
(セントラルパークまで、がんばれば歩いて行かれた
ことを思い出しちゃいました。)
今週末は晴れらしいから、行き時かもしれませんね。
きっと混んでますよー。ほぼ日でも、記事が連載中ですし。
私も、一度だけ、生横尾さんを見たことがあって。
たしか池袋西武にあった美術館だったと思うのですが、
そこでライヴペインティングをしてました。
リサ・ライオンを描いていた頃です、たぶん。
すっごく描くのが早くてびっくりしたのを覚えています。
(出品されたペンギンブルーさんの作品は、絵画なのでしょうか?どんなかな‥と思い巡らしたりなんかして‥)
花火缶T・NEGA。
ペンギンブルーさんのお目にとまってすごく嬉しい!です。
Tシャツのボディは、黒で、そこに白のダイカラーで
プリントしています。
HPにはまだ載っていないのですが、もう立派な「商品」です・笑
HPでも、見ていただけるように、がんばります。
横尾忠則さんの絵は、すごいですよー。
何が凄いって、まず多作です。
作品が多い方って、描くのも早いってことですよね?
でも、どの作品もおんなじテンションというか‥
完成度がどれも高くって‥それに驚きます。
昔の作品から、今年に入ってからのまで、
とにかくいろんな時代のものがあったのですが。
いろんなものをたくさん描きこんであって、中には
れれれ?と思うようなHなものもありました。
美術館に行く前に、新聞で読んだのですが、
世田谷区にある小学校で、学年で鑑賞にいく予定だったのを
取りやめたとか‥理由はこどもにふさわしくない絵の表現がある
とかで‥
まあ、学校の先生は大変かなと思いました。
丹念に見ていたrは、なんにも気がつかなかったのか、
とくに質問はされませんでしたが。