今日はあいにくの空模様ですが、娘の通う小学校や、隣のS市の小学校でも卒業式が行われています。
私の妹の長女も、今日が卒業式。今頃、歌をうたったりしながら、涙ぐんでいるのでしょうか。式に参列している妹は、まちがいなくもう泣いていると思います・・・。
先日、今年度最後の読み聞かせで6年生のクラスに行った時、ちょっとした行き違いがあって、パートナーのAさんが、読み聞かせ開始の時間に間に合いそうもありませんでした。そういう時に限って、私は『ラチとらいおん』1冊きりしか持ってなくって、余ってしまう時間をどうしよう?と慌て始め・・そして、別のクラスに入る方から、急遽、詩の本を借りて読むことにしたのでした。
『ラチとらいおん』を読んだ後に、 幼い子の詩集パタポン〈2〉 の中から、まど・みちおさんの「朝がくると」を読み、谷川俊太郎さんの「ぼく」を読み、そして最後に、同じく谷川さんの「おおきくなる」を読みました。6年生は、どんなことを思って、聞いていてくれたかわかりませんが、そのクラスの担任の先生が、「最後に読んでもらった詩は、今の君たちにぴったりの詩でした。もう一度ありがとうと感謝の気持ちを伝えよう」とおっしゃってくださいました。
ゆうべ、妹の長女(=姪のAちゃん)宛てに書いた手紙にも、その詩をそのまま書きました。
おおきくなる 谷川俊太郎
おおきくなってゆくのは
いいことですか
おおきくなってゆくのは
うれしいことですか
いつかはなはちり
きはかれる
そらだけがいつまでも
ひろがっている
おおきくなるのは
こころがちぢんでゆくことですか
おおきくなるのは
みちがせまくなることですか
いつかまたはなはさき
たまごはかえる
あさだけがいつまでも
まちどおしい
この詩を、姪のAちゃんに贈るなら、次の詩は、私の妹のHちゃんに贈りたいなあと思います。
あかちゃん まど・みちお
あかちゃんが おなら した
ことりが ないたみたいに
あのまま とっておきたかったね
おかあさん
おとうさんが おかえりまで
あかちゃんが いつか
およめさんに なる ひまで
あかちゃんが あくび した
おはなが さいたみたいに
あのまま とっておきたかったね
おかあさん
おとうさんが おかえりまで
あかちゃんが いつか
おばあさんに なる ひまで
ここまで書いている間に、雲がきれ薄日が射してきました。
「Aちゃん、Hちゃん。小学校卒業、ほんとうにほんとうにおめでとう。」
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あまりにタイムリーな詩で・・・読みながら泣いてしまいました。
何度も読み返しています。ああ、良い詩って、心に灯りをともしてくれる様ですね。
近頃は詩にハマって来ている私なのですが、
卒業する6年生、そして姪っ子さんへ詩の贈り物、
とてもステキです。思わずホロリです。
私も、この『おおきくなる』を友人の息子さん(6年生)への
メッセージカードに書かせて頂きたいと思います。
PS.先日「素敵な宇宙船地球号」TV見ました。
地域のみなさんの力で、川があんなにキレイになるなんて、素晴らしいですね。
1人の力ではどうにもならなくても、みんなで協力をすれば、
変えらることができるのですね!
いつも思うことではあるのだけど、できることから始めなくては・・・
とつくづく思いました。
特に、まどさんの詩はウルウルしてしまいました。
いつも、いつも、子供の表情や優しい仕草や言った言葉の瞬間瞬間を目に焼き付けておきたい…と思っています。。。
そんな気持ちを素敵な詩で表現してくれたまどさん。そして、そんな素敵な詩を教えてくれたrucaさんに感謝します。
姪御さん、卒業おめでとうございます
新しい一歩が、夢でいっぱいでありますように
『くまのプーさん』の作者であるミルンさんの詩も、
『パタポン②』に3篇おさめられていました。
こももさんからのコメントを読み、こももさんのところの
プーさんの記事をすべて読み、そして、またパタポンの
中のミルンさんの詩を読みました。
涙がとまらなくなったこももさんの胸の中を思い、私も、
がんばって『くまのプーさん』読んでみようかなあと
思っているところです。
追伸 こももさんの『ぼちぼち日記』。ブックマークに
いれさせて頂きました。(まずかったら教えて下さい)
私も同じく、このところ、詩の持つ力に圧倒され続けています。どうぞ友だちの息子さんのカードに、あの詩を記してください。もらったほうの6年生は???かもしれませんが、きっといつの日にか、どこかで詩と出会って、あの詩の素晴らしさに気が着いてくれると思います。(もらってすぐに、ぴんとくる、6年生もいるかもしれませが・・)
そして、お友だちには、「あかちゃん」を贈って、12年間の慈しみに一緒に涙してください。
みんなはじめは、とっておきたいようなあくびや、おならをしていた赤ちゃんだったんですものね。
>子供の表情や優しい仕草や言った言葉の瞬間瞬間
子どもとの毎日は、ほんとうに、こういった瞬間の
積み重ねで出来上がっていますよね。その時その時、
その年齢なりの、大変なことはあっては、どれも
過ぎてしまえば「あっ」という間の、楽しかった「時」
に変わってしまいますね。だからこそ、毎日毎日を
しっかり大切に過ごさなければと思いつつも、反省も
多かったりして・・。憎まれ口を平気で言い合える程
大きくなったのだと、感謝しなければいけませんね。
私も人前で、詩を読んだのは初めてでした。
でも、以前絵本の『わたし』は読んだことがあったので、
あまりそれと変わらない気持ちで読めました。
私が気をつけているのは、堂々と読む、ということかなあと思います。読んでる私が、なんか恥ずかしそうだと、聞いている人たちはもっと恥ずかしくなってしまうだろうし。大きな声でゆっくり読んだ時のほうが、普通の声で普通の速度で読んだときに比べて、より素敵な詩に思えたのは、自分に酔っていたから?なんでしょうか???
追伸 ブックマークさせて頂きましたが、よろしかったでしょうか?(不都合な場合はお知らせください)
ブックマーク、ありがとうございました。なんだかわたしのブログが、上品に格調高くなったような錯覚に、、、とっても嬉しいです
子どもたちの一瞬一瞬を
こうも無駄にしてしまっている私自身を
律する意味でも、rucaさんの記事に感謝したいと思います。
姪っ子さんのご卒業おめでとうございます^^
私も小・中・高と卒業式は涙涙でした…(大学は泣かなかったけど^^;)