題名にクリスマスとか、サンタクロースとか、贈り物とかついていないのに、
すでに多くの、とっても多くの人が、この絵本が、日本のクリスマス絵本の代表だと
思っているのではないでしょうか‥。
『ぐりとぐらのおきゃくさま』
いつかも、どこかで書いたかもしれませんが、私は子供の頃にあまり絵本を
読んだ記憶も、読んでもらった記憶もありません。けれど、母親になってから
本屋さんで、『ぐりとぐら』を見つけた時と、この『ぐりとぐらのおきゃくさま』を
見つけた時だけは、じんわりとしたなつかしさで、胸がいっぱいになったのでした。
(シリーズの他の本は題名さえ、聞いたこともありませんでした)
だからこの絵本は、娘と読んだ「思い出の絵本」になる前に、私にとっての
数少ない、自分自身の思い出の絵本なのです。
最初に「こどもとも」として発売されたのが、1966年! です。
若いママたちは、まったく生まれていない年ですよね。ぐりとぐらは、
「ケーキ」を焼く匂いとは言わず、ここでも、「カステラ」と言っているし、
サンタクロースのおじいさんも「メリークリスマス」ではなく、
「クリスマスおめでとう」と言っています。来年でもう40年!もたつというのに、
それでもこの絵本は、古さなんてどこにも感じさせず、1966年頃生まれた人も、
それ以前に生まれた人も、つい2、3年前に生まれた人も魅了させてしまう力を持っています。
どこなのでしょうね、その魅力。
お話が始まって、たったの2行目で、お話の中にすんなりと溶け込む
ことができるからかもしれません。誰もがぐりかぐらのどちらかになって、
「おかしな あな」を見つけ、その跡を辿っていくことができるのです。
そして、辿っていった先は、なんと見慣れた我が家。でも、そこかしこに、
明らかに自分たちのものではない数々の「大きなもの」。
私は、ぐりとぐらがマント、えりまき、ぼうしと次々に脱いでいくたびに、
「すでにそこにあるもの」を発見するところと、からのベッド、誰もいない
おふろばの場面が大好きです。そしてなぜかそこを読むたびに、
『3びきのくま』の絵本を思い出してしまいます。(からっぽの家の、
ベッドのイメージが重なるからかも)
『ぐりとぐら』で、すっかり二人(二匹?)のことが好きになった人たちが、
ぐりとぐらの家や部屋の中を見る事ができて、さらに二人のことを好きに
なったことでしょう。暖炉はあるし、ピアノはあるし、大きなみどりのソファだって、
揺り椅子だってあるのです。(緑色のバスタブのあるおふろば、当時としては
かなりおしゃれですよねえ)
私の母は絵本が大好きでよく集めてくれていたのですが、そのなかでもグリとグラは特別な絵本でした。小さな野ねずみの彼らの世界がまるで人間と同じように生活している部分。そんな素敵なミニチュアの世界を想像するだけでワクワクしたような思い出があります。そして、シリーズの1作目のあのカステラ!! ふんわりとおいしそうなカステラが自分の背丈ほどもあるなんて…。友達に分けても分けても余ってしまうぐらいたくさんのカステラ…小さな頃の憧れでした。このサンタさんのお話も大好きです。
自分自身が小さい頃に読んでいたボロボロの本をいまだに持っています。お嫁に来る時も持ってきた大事な大事な絵本です
3びきのくま、言われてみれば本当にそうですね!彷彿とさせます。
1966年ですかぁ…“かすてら”“えりまき”という表現にも納得ですね。
本当に長いこと、たくさんの親子の心をつかんできたシリーズなんですね^^
TB感謝いたします。私もさせてください。
海五郎サンタもやっぱりこの「ぐりとぐらのおきゃくさま」は袋に入れなきゃということで、「わくわく本」でも紹介しまた。
まるで紹介になっていないんですけどね。
というわけで、TBさせていただきました。
そうですね、ぐりとぐらと言えば、なんといっても「カステラ」ですよね。
娘が生まれて、子供の時以来、はじめて『ぐりとぐら』の絵本を手にして、「はて?最後にぐりとぐらが作ったのはなんだったっけ?」とどきどきしながら絵本のページを繰ったのを、今でも覚えています。
途中(子供時代から母親になるまでの長い間)忘れていた分、2度どきどきが楽しめた、と思うことにしています。
小さい時から大切にしてきた絵本を、お嫁に行くときも持っていったなんて、なんて素敵で、なんてうらやましい話なんでしょう。
今、家にある絵本を、もし娘がお嫁に行く時持っていきたい!っていったら、どうしましょう。娘のために買ったわけだから、持たせないわけにはいきませんよね?でも…。
RAMAママさんは、どうします???
「えりまき」のこと忘れてました。そういえば、今は「マフラー」とか「スカーフ」って言いますよね。
最初に見つける足跡の大きさとか、ものすごく大きい長靴とか、手袋とかみると、いったいどれくらい大きい人がいるのだろう?と思うけど、最後にあらわれるサンタさんは、意外に「普通の大きさ」ですよね。全然そのへんの辻褄があってないところが、「子供の(ぐりとぐらの)目から見た大きさ」なんだなあと思います。小3の娘は、つっこみいれまくってますけど…。長靴があんなに大きいのに、よくねずみの家に入れたねとか。
私にしては、もの凄く珍しいことに、夜中にPCに向かっています。
わくわく本での、クリスマス絵本の紹介は、毎回とても楽しみです。次はどんな絵本を読んでくれるのだろう?と待っている子供のような気持ちです(笑)。そのラインナップに『ぐりとぐらのおきゃくさま』が入っているのは、やっぱり嬉しいです。子供たちに、絵本を読む時も、知らないお話ばかりよりも、「もう何度も何度も聞いたでしょ」と言いたくなるようなお話を混ぜたほうが、なぜか子供は喜びますものね。
親子2代で楽しめる本当にステキな作品ですよね。
「えりまき」、この言い方は、今では少ないかもしれませんしね。
私もからのベットのシーン、好きです。
TBありがとうございました。
私もさせてください。
ぐりとぐらの話は、いくらしても尽きることがないですよね。
彼らが着ている服もおしゃれだし、料理だって上手だし。
日本にも、40年以上も愛されていて、世界に誇れる絵本があると思うと、すごく嬉しいですよね。(えっへん!)