今日は6年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
「届ける絵本」は、『うさぎのみみななぜながい』です。
13分くらいかかる長いお話の絵本なので、知ってはいたものの、
小学校の教室で読むのは初めてでした。
表紙をあけて、すぐに書かれているのは、これはメキシコがまだ
ナオワの国といった時代の、おおむかしの物語であること。
そのころすんでいたメキシコ人は、みな、わたしくしたち日本人に
そっくりの人たちで、高度なアステカ文化を持っていたことです。
(でも、本文には出てくるのは神様以外みな動物なんですけどね)
あるとき、やまの うさぎが かみさまの ところへ でかけていきました。
うさぎは、体が小さいせいで、いつも仲間のけものにいじめられてばかり
いるので、自分を大きくしてください、と頼みに来たのです。
かみさまは しばらく かんがえておられましたが、
「よし。では、おまえが とらと、わにと、さるとを、じぶんの てで
ころして、その かわを もってきたら、おまえの ねがいを かなえてやろう」
と いわれました。
うさぎは、それを聞いてがっかりしましたが、(とらは一番強く、わには
一番むごく、さるは一番ちえのある動物ですから)かみさまの おことばには、
だれも そむくことが できません。
ここからが、うさぎの腕の見せどころ。知恵をしぼり、体を使い、もちろん
嘘八百もすらすら並べ‥とら、わに、さる、の皮を手に入れるべく頑張る様が
読み応えがあります。
そして、最後に、再び神様に会いにいくうさぎと神様のご決断により、
「うさぎの耳がなぜ長くなったのか???」が、私たちの前で明らかになる
ということです。
6年生は、咳をしたり、足をもぞもぞ動かしたりすることもなく、真剣に
とても集中して、聴いてくれました。その集中度合いが私にも伝わってきて、
自分が物語の中に入りこんでいくのがよくわかりました。
それにしても、うさぎって、こんなに「賢い」動物だったのですね。
絵本が長かったので、残りの2分くらいでこの詩集の中から、『たましい』と
『秋の夜』という2つの詩を読みました。
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