子守唄 (1893年~96年)Berceuse op.56-1 ガブリエル・フォーレ Gabriel Urbain Faure(1845-1924)
ピアノ連弾のための組曲「ドリー」の第一曲です。
ドリーは、1892年に生まれた銀行家の孫エレーヌの愛称で、フォーレは彼女の2歳の誕生日にこの曲を贈っています。その後も彼女に曲を贈りそれをまとめたものが、組曲「ドリー」です。
1. 子守歌 2. ミ-ア-ウ 3. ドリーの庭 4. キティー・ヴァルス 5. 優しさ 6. スペインの踊り
フォーレは女性関係がいろいろあったた人で、当時はマリー・フルミエと結婚していましたが、ドリーの母、エンマ・バルダックは愛人で、ドリーはフォーレの子どもだとも言われています。
エンマ・バルダックはその後ドビュッシーと結婚、二人の間にうまれたクロード・シュシュのために、今度はドビュッシーが「子どもの領分」を書いています。
古典派と、近代の間に位置する作品で、調性を変えながらも、形式を守っています。