音楽の喜び フルートとともに

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38度線

2009-11-29 20:50:42 | Weblog

白内障で入院中の父を次男とお見舞い。関西医大の病室から望む淀川。療養中に美しい景色を眺められるのは、ありがたいです。父は俳句を書いていました。色鉛筆を持ってくるように頼まれました。昔から絵が好きで時々描いていたのですが、最近はめっきり描かなくなっていました。美しい景色に絵心が動いたようです。


午後から、イベールのコンチェルト三楽章。スラーですばやい蛇のように動くこの楽章。レガートがいのちですが、早くばっかり思っていると、指が流れて音程やリズムが曖昧になってしまいます。ゆっくり音程を確かめながら、練習しました。

夜、夫が韓国出張から帰国。ハングルは全くわかりません。どっかで見たようなパッケージ。明治製菓と森永製菓…ではありません。それにしてもそっくり。


これは、「平壌」と言うお酒。16度。北朝鮮のお酒だそうです。

今回は休日が一日取れたので、38度線の近くの「統一記念館」を案内してもらったそうです。

京義線長淵駅の蒸気機関車が展示してあったそうです。
朝鮮半島を横断していた列車は、1950年南北分断のときに非武装地帯に銃弾を受けたまま置き去りにされ、2005年協約が締結されるまで放置されていたそうです。

線路はそのときに復活して、線路沿い北朝鮮に少し入ったところに韓国企業が進出して町ををつくり鍋ややかんを作っているそうです。そこの人たちが何かで移動する時だけ、監視のもとで列車が動くそうです。

友好の象徴の企業で働く人たちは、「有事の時には人質なんだ」と、説明されたそうです。
一方では監視小屋。一方では統一と友好の象徴。複雑で綱渡りの関係が続いています。

ここで働く人たちが、世界で一番平和を願っているのだと思います。