南天も紅葉。寒くなってきました。
狭いガレージのそうじも、落ち葉で間に合いません。
森繁久弥さんの追悼番組を見ていると、「覚えなくなるとね、どんどん落ちて行っちゃうからね。台詞を覚えるんですよ。まだまだ、台詞を覚えたい。」といっておられる映像がありました。
私が中学生の頃、脳は20歳がピークで、それからどんどん落ちていく。そういうことを、保健体育か何かで習ったことがあります。「だから、若い君達は今のうちに勉強しなさい。」と言う先生の言葉とともに。
それを聞いたときは、14歳、20歳はまだまだ先でもなんだかがっかりした覚えがあります。
20歳はとうに過ぎましたが、世の中には20歳をピークとせず、どんどん能力を伸ばして言っている人たちが存在することに気がつきました。
今年8月13日に99歳で亡くなった熊田千佳慕さんは、昆虫の細密画家ですが、テレビのインタビューを見た時に、「虫が描きたくて、路上に蟻がいたら、横になって一生懸命見ながら写生する。一生懸命見ていると、80歳を越えてからどんどん視力が良くなってきました。」と言っておられました。http://wedge.ismedia.jp/articles/-/474?page=1
音楽に取り組み続けていると、前にはできなかったことが、出来るようになっていることがよくあります。
人と比べて、もっとうまい人はたくさんいるからと、自分を認めないでいると一生自分を認められません。オリンピックに出て優勝しても、いずれ記録は塗り替えられます。結果ではなくて、練習している自分、取り組み続けている自分、成長のプロセスをあきらめないでいる自分を認めて褒めてあげることは、そう悪いことではないんじゃないかな。
こういう年を経ても輝き続けている人たちは、取り組み続ける自分、成長を続ける自分を楽しむ能力があるのではないかと私は思っています。そしてそれは誰でも考え方次第で、手に入れることが出来る能力なんではないかと思います。