久しぶりの児童会。昨年に続き、子ども達は今年もダンボールハウスを作っていました。
大きなダンボール紙を加工して、自分達で家を作ります。教室一つに3つの家が建ちます。
どういう話し合いをしたのかは、勤務日でなかったのでわかりませんが、数日前にチーム分け、自分達で決めてもらったら、男子と女子に別部屋で学年に分かれて作ることになりました。
今日は3年男子の加配だったので、男子ばかりの部屋をみることになりました。
学校から帰ったら、すぐに宿題だけれど、早く帰ったきた1,2年生は出来上がっているダンボールハウスの方に走ってしまいます。「宿題したら、ダンボールハウスで、思いっきり遊ぼうね。」と声をかけると、いつもより小さな宿題スペースで一生懸命勉強して…但し、気になって落ち着かない子どももいましたが。
3.4年の部屋はもうほとんどできあがっていましたが、1年生はまだ。
大きなダンボールを床に敷いて子ども達の背丈ほどの壁をガムテープでくっつけて仕切りを作ったら、カッターで扉を作ったり、窓を作ったり。そこまで作ると、おもしろくなりすぎて、暴れまわってしまい、大人が入ってもう一度話し合い。「暴れない。走らない。おもちゃを入れない。時間を守る。」と約束しなおし。
再度、一人がおもしろいことを思いつきました。薄い切込みを入れてそこから厚紙で作ったカードを差し込んだらドアが開きます。もちろん、手動ドア。おもしろくて、カードをポケモンのキャラクターにしたり、色を塗ったり。ドアのあちらとこちらで、ごっこ遊びが続きます。
そのうち3,4年生が帰ってきて遊びもダイナミックになりますが、もめごともあちこちで勃発します。
「あいつは家にいれるな。」4年生に命令された2年生が、入ってきたその子を蹴り飛ばし、止めようとした大人に噛み付いて、大きな青あざができました。その4年生を呼んで「そんなん言うてない。」 「そう?」「昨日は言うた。〇○がじゃまするから。今日はいうてない。もういいねんで。」そうはいっても2年生は収まりません。泣いて暴れます。クールダウンのために廊下に出して、大人がついて話します。
共同作業が、うまく出来ない子、静かに過ごしたい子はちょっと大変です。
小さなハウスを作って、そこで、過ごせるようにしましたが、そこも、目ざとく見つけて入ってこようとします。「入っても良い?って〇○くんに聞いてね。」「ここは静かにしたい人の家だから、暴れたい人は出て下さい。」
1m四方の小さな部屋に最大5人は入って、少しは静かにしますが、一触即発。横目で見ていて、手が出る前に、「はい、出て下さい。」とルールを守らない子どもに出てもらいます。
結局、残った子どもは本を読んだり、折り紙をしたり。静かに過ごすことができました。
私の担当の子どもはいつもは部屋に入らなかったり、暴れたりたいへんですが、この小さな部屋のおかげで静かに過ごすことができて、たくさん折り紙を作ってくれました。部屋の壁に貼って、
そのうちに、「先生、注文して、どんなのがいい?」
「作ってくれるの?えーっと。星みたいなの。」
「わかった、星みたいなの、作ってあげるわ。」
「わーすごいなぁ。本当に星みたい。」
それから、花、恐竜、太陽、ドラゴンボール。
「今日は、何処にいるのか、わからんかったわ。」と、後で、別の大人に言われました。
いつも、他の子どもともめて暴れるので誤解されやすいですが、本当は、静かにしていたり、きれいなものや、細かい作業が好きな子どもです。
ちょっと、静かに一人になれるスペースがあれば、普段でももっと、生きやすくなるのに。