音楽の喜び フルートとともに

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グローバル化と、メータ

2009-11-06 21:22:10 | 音楽

海外お土産シリーズ。これは台湾のおみやげ。
英語と、日本語と台湾語の合成ラベル。

「新鮮なさね」「休む食品」

外来語は難しい。自国語でもショッチュウ行き違っているのに、他国語ともなれば、なおさら。
夫は去来週は、韓国へ行くらしい。夫の過剰労働のおかげでまだまだこのシリーズは続きそうです。

今夜、ズービン・メータ指揮のウィーンフィルをNHK教育でやっていました。私が、メータを生で聴いたのは1989年あたりだったか、大阪フェスティバルホールでイスラエルフィルを指揮していました。マ・メールロアが記憶に残っていますが、それより強烈だったのは、フランスものにも関らず、コントラバスが6台もあったこと。

弦楽器が異常に多く重厚なドビュッシーなんてあり得ない、でも個性的で存在感のある演奏でした。

イスラエル、ユダヤ、「屋根の上のヴァイオリン弾き」…なんていう乏しいイメージしかなかった私は、オーケストラと言えば、ヨーロッパのイメージでいましたが、イスラエルのヴァイオリン群の伝統をそこで思い知ったわけです。

ウィーンフィルのメータは言うなれば、グローバル化が進んだ洗練された美しい演奏は、一般的にも常識的にもこちらの方が素晴らしいのですが、あの何と言うか、厚い臭みのある個性的な演奏も、何か腹の奥を動かされるような沸き立つようなものがあったのです。

イスラエルフィル、メータと言う組み合わせで演奏されるドビュッシー、そのときの彼らにしか出来ない空気感。美空ひばりが「真っ赤な太陽」を歌うような、それってロックじゃないし、演歌でもない。でもなんだかわからない圧倒的な説得力と存在感。みたいな。

音楽って本当におもしろい。