音楽の喜び フルートとともに

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アパラチアの春

2022-04-23 20:48:33 | 現代
東寺の庭では八重桜も満開でした。



花びらが池に浮いていました。

アーロン コープランド(1900-1990年)アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン生まれ、
アメリカ合衆国ニューヨーク州ウェストチェスター郡没

1921年パリ音楽院に留学、ナディア ブーランジェに師事。4年の間にジャズを取り入れた作品を書いていました。一般大衆と現代音楽との、隔たりを感じ卒業して帰国すると、アメリカ民謡を研究。
取り入れた曲を作ります。
その中の一曲に「アパラチアの春」1944年があります。

バレエダンサーのマーサ グレアム(1894-1981年)

に依頼されてかきました。
1931年彼女は、ピアノ変奏曲「ディデュランボス」を聞いてこの曲で踊りたいとコープランドに言ったところ、彼は複雑なリズムのこの曲のことを思い、のけぞって笑い出しました。

それから10年現代のアメリカの作品を求めてグラハムは改めて依頼しました。

マーサのための曲という名前がついていましたが、マーサがハート クレーンの「踊り」の一節から「アパラチアの春」と名付けました。

アバラチア山脈

物質文明を離れてコミュニティを作って慎ましく暮らすシェーカー教


の賛美歌「質素な贈り物」の変奏が含まれていて、イサム ノグチ(1904-1988年)の舞台装飾で公演されました。


シンプルな舞台でした。

19世紀前半のアメリカ・アパラチア高原の村。
見知らぬ土地へやってきた花嫁を新しい家を建てた農家の花婿が迎えます。
結婚式の日。
慣れない土地ゆえ不安な花嫁。
そこへ地元のことを良く知る開拓村の女性がやってきて、励ましの言葉をかけます。
集まった人たちは真新しい家で家庭を築いていく二人を祝福し、愛し合う二人は神に感謝するのでした。

13人編成の室内楽オーケストラのためのバレエ作品としての曲と、オーケストラ組曲編曲版があります。