おススメ度 ☆☆☆
インターネットに興味のある方 ☆☆☆☆
インターネット社会で、様々な事件が起きている。この映画はその三つの事件を取り上げ、並行して描かれる。三つの事件の接点は少ない。
メインとなる事件は、少年の自殺未遂だ。意識不明のままベッドで過ごす少年。
インターネットを介して、いたずら仲間にひっかけられ、自らの恥かしい写真をばらまかれ、思い余って首つり自殺に。
父親は、パソコンから事件の真相を知り、加害者の一人を突き止め、その家族に反逆する。
児童ポルノを取材するライター。近づいた少年と心を通わせ、なんとか自立させようと努力するが、警察の捜査が入って、急展開。少年を裏切ったことになるのか。ここでは、アメリカでの児童ポルノの一端が垣間見れる。
最後は、インターネットから口座番号を盗まれ、銀行口座がゼロになった夫婦の物語。妻がはまった異性とのチャット。そこで、口座が盗まれた。
いずれの事件も、インターネットの話だが、親子、夫婦、信頼関係など、人と人とのつながりが大きなテーマとなっている。
インターネットの弱点を明らかにし、警鐘を鳴らしている一方、実際の人と人とのコネクションがその犯罪を産んでいることも描いている。
地味な題名で地味な映画だが、味のある作品だ。