おススメ度 ☆☆☆
男女のドロドロが好きな方 ☆☆☆☆
桜庭一樹原作の映画化。
北海道紋別の田舎町。
冒頭、二階堂ふみ演じる花が、流氷の水中から体を現す。
極寒の流氷につかりながらの演技に二階堂の本気度を見る。
奥尻島の大地震で孤児になった花。この幼女を親戚の男淳悟が引き取る。(この時点では、なぜ親戚とはいえ、孤児をあえて引き取るのか明かされない)
そもそも、年齢差と幼女という関係だけでも何か、おどろおどろしいものを感じてしまう。
一方で、淳梧には、彼女がおり、冒頭からかなり激しいセックスシーンが。
そして、高校生となった花の流氷のシーン。淳梧と花の父娘関係を危ぶんだ村の実力者大塩が花に淳悟と別れるように説得に来る。そして二人で、どんどんと、流氷の真中へ。事件が。
舞台は変わって、川崎。なぜか二人で暮らす淳梧と花、そこへ訪ねてきた刑事。そこにはメガネがあった。
別れられない二人の関係。衝撃の事実が明かされ、花は新しい人生を送るはずなのだが。
私の男は、
きわどい物語を、前半は北海道の氷の世界で、ドロドロを描き、後半は東京での大人同士のどろどろ。
イメージシーンで、血のシャワーだったり、指をなめ合うエロチックなシーンとか、この映画では、男は、女の「私の男」なのだ。
浅野忠信が、実に抑えた演技で、二階堂ふみは中学生のあどけなさと高校生のお色気を巧みに演じ、熊切演出に答えている。