ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「グランド・ブタペスト・ホテル」、ファンタジーなヨーロッパ映画です

2014-06-18 18:22:57 | アメリカ映画

おススメ度 ☆☆☆

 ファンタジーー映画好き ☆☆☆☆

 ウェスアンダーソン好き ☆☆☆☆

ブタペストの名はありますが、ハンガリーではありません。

舞台は、架空の国ズブロフカ共和国。

映画は入れ子構造になっていて、現代、1960年代、1932年。

ただ物語の中心は、大戦前の華やかなりしグランドブタペストホテルが舞台。

コンシェルジュとベルボーイノ話だ。

コンシェルジュ(レイフ・ファインズ)は、よくできたホテルマンで、婦人方の夜のお相手まで。

そんな中、お得意の老貴婦人が亡くなり、コンシェルジュに高価な絵を遺産として贈る。

これがもとで、老婦人の遺産相続人に追われ、とらわれてしまう。

何とか抜け出して、ベルボーイと二人三脚の世界めぐり。そして当時のユダヤ人排斥の流れもあって、痛烈な批判映画にもなっている。

だが、この映画の利点は、全編を彩るウェスアンダーソン色。

レゴを用いて、グランドブタペストホテルを仕上げたという、要はメルヘンチックなカラーヴァリエーションだ。

お菓子の国のようないろんなデザイン。

でもその一方で、下品でぐろい面も

そのバランスが、結局ヨーロッパスタイルの洗練のゆえか。

忘れてはならないのは、豪華キャスト、それもワンカットだったり、でもオマージュがすごい。

ロケ地となったドイツ東端の町、ゲルリッツ。この映画の雰囲気満載のところらしい。

最後に、シュテファンツバイクの名が出てくるが、これがこの映画のミソらしい。

映画は、芸術の総合というが、この映画こそ、総合芸術の名にふさわしい。

 

 

 

コメント (1)
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