ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「マンデラ 自由への長い道」、ネルソンマンデラ自伝の映画化です

2014-06-12 18:34:12 | アメリカ映画

おススメ度 ☆☆☆☆ イギリス

きしくも昨年12月に亡くなったマンデラさん(ノーベル平和賞受賞)。映画のエンドロールで在りし日のマンデラさんの写真が流される。

もともとマンデラはテンプ人の王族の子として生まれ、大学を卒業後弁護士になった。だが、黒人隔離政策の下、一段と激しくなった差別に、暴力をもってせざるを得ない状態に。ANC(アフリカ民族会議)に身を置き、武装闘争を繰り広げる。

だが、逮捕され、仲間とともに、死刑は免れたものの、終身刑として島の刑務所に収監される。前半、この収容所の過酷な実態が描写され、それでも、反抗精神を崩さないマンデラが描かれる。

そこで描かれる妻への愛の情熱。一方、妻は、彼の庇護のない下で逃走を続け収監もされ、痛めつけられる。

このように、一筋の明るさは消えないまでも、虐待される姿の描写は、見ていて楽しいものではない。

後半は、アパルトヘイトの現実が世界にさらされるにつれ、世界中で黒人差別反対運動が盛り上がる。おかげで、政府側も、対策を講ぜざるを得ず、反対派のカリスマ的存在であるマンデラと交渉しようとする。

そこでマンデラは、自らの立ち位置を明確にし、妥協は許さない。

そして、釈放、次いで選挙へと進む。

だが、虐待された側の憎しみは、目には目をの対決姿勢を崩そうとしない。

マンデラの博愛主義の演説は、見るものを納得させ、今日に至る。

妻との意見の対立から、離婚へと突き進み、大家族の夢は夢でしかない。

愛の映画でもありながら、夫婦愛だけに終わらない現実の厳しさが描かれる。

選挙で勝利するマンデラをみて、やっと感動を覚える。長くて辛い歳月。それは、過程があっての勝利だった。

マンデラを演じるイドリスエルパは、南ア人ではないが、よく研究し、老年期はマンデラそっくりに。貫録の演技で安心して見てられる。

 

 

 

 

 

 

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