ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「あん」、どら焼き屋の永瀬正敏、そこで働く樹木希林、絶妙の演技で

2015-06-08 18:26:23 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

餡好き、ハンセン(らい)病に関心のある方 ☆☆☆☆

河直美の映画なのになぜかイオンでロードショー上映。それはイオンがこの映画に参画していたから。

今回は、フランスとドイツの協力も得ている。

河といえど、映画はペイしなければ。

故に、作り方もかなりオーソドックス。勿論、編集も担当しているから独特の構成は見事なもの(初めての人は戸惑う)。

後半には、ハンセン病がテーマになって、さすが社会派。でも強く訴えることはしない、ありのままを描くことであぶりだす。

前半は、どら焼き屋に働き口を見つけた老婆。

その手口が、どら焼きの餡。

それまで業務用の餡を使っていたが、老婆の指導で、手作り餡を採用一躍売れ出した。

老婆の作り方は、小豆の気持ちになって、ゆっくりと仕上げる、その慈しみ、それが後半の人生物語にオーバーラップ。

うまい役者をそろえて、その力を引き出すだけ。でもそれが技術。

樹木希林、永瀬正敏、希林の孫の内田伽羅、出は少ないが、さすが市原悦子。

自然の移ろいの描写はさすが。

カンヌで賞を取れなかったのは残念だが。

 
コメント
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